浦東新区の概況
中国(上海)自由貿易試験区の建設は重要な展開を遂げている
投資管理制度の革新に伴い、明らかに注目を集めるようになった。
新規設立企業数は大幅に増える。2015 年、自由貿易区において新規設立の企業数は1.8 万社で、前年比20% 増を果たした。うち、外国投資プロジェクトは2039 件で、払込外資金額は45.91 億米ドルで、両方とも2015 年浦東新区の8 割以上を占める。主要投資元の浦東に対する投資額は大幅に増えている。例えば、香港からの投資は前年比294.9% 伸び、イギリス、ケイマン諸島、韓国、サモア、イタリアなどの国からの投資はみな前年比200% 以上伸びている。
浦東の外資利用率が上海市に占める割合は大幅に上る。2013 年から2015 年にかけて、自由貿易区の建設と発展に伴い、浦東新区における新規外資プロジェクト、契約ベース外資金額、払込外資金額が上海市に占める割合は絶えずに上り続ける。
外国投資は新分野に及ぶ。2015 年末までに、自由貿易区で2 回に合わせて計54 ヵ条の拡大開放措置によってプロジェクトは1200 件近く立ち上げられ、江泰再保険ブローカー会社、美安康品質検測技術会社(ACC)など全国初のプロジェクトが挙げられる。
外国投資は大幅に増える。2015 年、自由貿易区は海外投資プロジェクトが計636 件完了した。うち、中国側の投資額は229 億米ドルに達し、2014 年の5.5 倍に及ぶ。海外実際投資額は全国の7% を占める。
貿易の更なる利便化は数多くの企業にメリットを。
自由貿易区は「空輸見本で事前検査、海運商品を快速通関」など100 ヵ条近い貿易利便化措置を打ち出し、国際貿易「単一窓口」1.0 版を実行し、貨物状態の分類監督管理を保税区内の条件に合致する全ての倉庫保管・物流企業まで拡大した。
金融の開放と革新は力強く推進され、機能もより充実に。
2015 年、自由貿易口座の海外融資と外貨サービス機能が始まり、クロスボーダー人民元決算、人民元・外貨建て双方向プーリングなどの業務も大規模に運営を始めている。2015 年末までに、自由貿易口座は計4.4 万個開設され、口座収支総額は2万億元を超えた。クロスボーダー人民元決算総額は1 万億元を超えた。
自由貿易区の金融改革に恵まれ、2015 年、上海市金融市場取引金額は1463 万億元に達し、5 年前の3.5 倍に及ぶ。金融業の増加値は前年比22.9% 増で、上海市総生産額の16%、浦東新区の26% を占める。