9月20日、中国(上海)自由貿易試験区建設10周年テーマフォーラム成果発表式が張江科学ホールで行われた。同式典で中国(上海)自由貿易試験区制度革新モデル企業100社、「中国(上海)自由貿易試験区革新発展モデル事例」及び「中国(上海)自由貿易試験区建設10周年白書」が発表された。この3つの建設成果は、全国初の自由貿易試験区である上海自由貿易試験区が着実に進み、難関を突破してきた成績を十分に示している。

上海市委員会常務委員、浦東新区委員会書記、中国(上海)自由貿易試験区管理委員会主任朱芝松氏は以下のように話した。上海自由貿易試験区はここ10年間、「土台」や「柱」を立てることから改革システムの統合を強化し、開放システムを整えることまで、複製可能で普及可能な制度革新の成果を数多く生み出してきた。10年間、全国21カ所の自由貿易試験区と自由貿易港は大胆に試行し、大胆に踏み込み、自主的に改革し、制度革新の「パイロット」効果を発揮し、開放・発展の生き生きとしたモデルを作り上げ、重大戦略の徹底した実施を促進し、優れる種をまき、目覚ましい収穫を得た。

今回発表された上海自由貿易試験区制度革新モデル企業100社は、上海自由貿易試験区の制度革新が市場の活力を刺激し、市場主体の質の高い発展を促進することにおいて収めた成果を十分に示している。その中には、制度革新の代表という意義を持つ、制度革新が実施された後に初めての試しとなるプロジェクトまたは最初のパイロット企業があり、モデルけん引の役割を持つ、各分野と業界の強い影響力とよい社会イメージを持つ先導企業がある。同フォーラムでは、朱芝松氏が代表企業10社に授賞した。

商務部自由貿易区港建設協調司司長楊正偉氏、上海市政府副秘書長、市発展改革委員会主任顧軍氏は同フォーラムで「中国(上海)自由貿易試験区革新発展モデル事例」を発表した。これらの事例は「モデル企業事例で上海自由貿易試験区のストーリーを物語る」を原則とし、上海自由貿易試験区のここ10年間の制度革新事例を掘り出し、その中から100件の独創的改革、先導的開放、集積化革新成果を選び出した。投資管理、貿易監督管理、金融開放、海運サービス、科学技術革新、人材サービス、政府職能転換、国家戦略貢献などの複数の分野をカバーし、上海自由貿易試験区建設10年間の各方面の改革成果を全面的に示し、企業発展のボトルネック問題を解決する具体的な実践に重点を置いている。

上海市政府副秘書長、浦東新区区委員会副書記、区長、中国(上海)自由貿易試験区管理委員会常務副主任杭迎偉氏は「中国(上海)自由貿易試験区建設10周年白書」（以下は「白書」）を発表、紹介した。「白書」は上海自由貿易試験区の建設過程と発展状況を振り返り、10年間の改革成果と経験を体系的に総括、評価し、今後の発展を展望した。主要部分は「国家開放戦略と上海自由貿易試験区の歴史的使命」「制度型開放の基本的枠組みの確立」「開放と安全を統一した自由貿易試験区ガバナンスシステムの構築」「国家戦略に貢献する先行モデル区の建設」及び「展望」などの5つの章で構成されている。