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上海自貿区は長江デルタ地域に向け貿易を便利化へ

作者 杜暁駿 上海浦東 2018-08-16

上海自由貿易区は制度の革新を深化させる中、貿易便利化措置のアップグレードを行っている。

上海自貿区は手続きを簡略化する単一窓口を設置

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上海の国際貿易「単一窓口」の技術開発を請け負う億通公司の本社ビルで関連状況を紹介するスタッフ

上海の国際貿易「単一窓口(ワンストップサービス)」を請け負う上海電子通関地は「1つのプラットフォーム、1回の提出、結果のフィードバック、データシェア」という理念のもとに構築された。現在、同窓口は22部門と提携しており、すでに企業27万社にサービスを提供してきており、中国全土の約3分の1にあたる輸出入貿易業務を処理している。

上海自貿区は投資・貿易の利便化の問題を解決し、投資と貿易の障壁をなくす。

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2017年、上海ポートによる輸入・出の貨物は7.9億元(約126.7億円)に達しており、全国の28.5%を占め、コンテナの通過量は4023万に上がり、8年連続世界第1位の座を維持している。国境通関地の「単一窓口」の建設により、通関コストが引き下げられたほか、通関能力も高められている。

上海自貿区は長江デルタ地域の酒類の貿易の集散地へ

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上海外高橋国際酒類展示交易センター

上海外高橋国際酒類展示交易センターが成立以来、同センターに進出した酒類の企業に向けて税関検査のサービスを提供しつつある。それは、企業が海関特殊通関を通して、出願は優先して受理してもらえるほか、事前審査という特殊サービスも受け、快速で税関検査し、許可をもらえるようになるということである。それにより、製品の検査周期は大幅に短縮され、販売のコストも低減されるようになる。

外高橋は率先して長江デルタ地域の酒類貿易の流通中心となるよう革新を推進しているとともに、中・小型酒類貿易企業の発展に向けたインキュベーションのプラットフォームを築き上げることも計画中。目下のところ、同センターは300社近くの国際貿易企業を誘致しており、さまざまな国の酒類協会と専門機構と提携を結び、現時点で輸入した葡萄酒は千種類以上に達している。