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上海の税関は率先して「企業分類先例」を実施

作者 杜暁駿 上海浦東 2018-09-03

上海海关_副本.jpg商品の分類は税関の管理で最も重要な一環だとされている。上海の税関は、企業のニーズに応じて、「企業分類先例」を試験的に行った。

国際貿易においては、商品分類コードはパスポートのような役割を果たしている。それは、商品の関税と貿易待遇などの情報を記載している。さらにグリーンチャンネル(無申告の税関通路)を利用できるかどうか、関税の待遇を享受できるかどうかなど、このコードからうかがえる。

商品の分類は企業の税関での等級に関わる。貨物が通関した後、通関過程における未納付税金の追加納付を命じられるなど、相応の処罰を課される可能性があるばかりか、名誉も損なわれ、貿易の便利化にも直接影響を及ぼす。 

上海浦東に位置しているDrager医療設備(上海)有限公司の看板商品である医療用クレーンの分類コードは貿易対象国により異なる。欧州連合(EU)の税関はそれを「独立した機能をもつ機器」に分類し、アメリカの税関は「通用の機器の部品」に分類し、そして中国の税関は「医療設備」に分類するというふうに、商品分類について意見が不一致した場合もある。それで税関から専門的な分類方法を提供することが急務となっている。そうしたら、商品分類によるリスクを下げることができ、また国際貿易上の高い信用度からもたらされた貿易便利化を享受できるようになる。

Drager社は商品分類分野の専門家の指導を受けて、企業分類先例データベースの主体建設を完了させ、企業データベースと税関システムのドッキングを果たした。データベースに記録されている商品の分類データはすべて中国の税関に認可されたから、商品の分類による異議が避けられる。

この「企業分類先例」は成熟したら、ほかの輸出入企業に複製と普及を行うという計画が打ち出された。それは、先行テスト企業の同意を得たうえで、税関の指導による分類先例データは中国税関総署の「分類先例補助検索システム」に収録され、その後より広い範囲で企業に参考できる「商品の分類の案」を提供するということ。