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上海が20か条の措置を打ち出し 浦東の改革開放再出発を支援

作者 周鑑陽 上海浦東 2019-07-05

6月25日、上海がこのほど発表した「浦東新区の改革開放再出発・新時代における質の高い発展の支援に関する若干の意見」(以下「意見」と略す)についての市政府記者会見が行われ、「意見」の背景と内容や浦東の経済的、社会的発展の状況などが紹介された。

「意見」の背景と主な考慮事項

一、市委、市政府は浦東の発展を重視し、2005年浦東における改革の試行を提出し、2007年・2008年「東事東弁」(権限を浦東政府に委譲する政策)を明確し、「浦東の改革試行に関する3年行動計画」を発表した。また近年では、「双特政策」(特別なメカニズムと特殊な政策)が臨港エリアにおいて実施された。浦東は改革開放の最前線として、現在国際経済環境における急激な変化の波に乗るため、新しく出発する必要がある。

二、浦東は数多くの国家戦略を担っている。上海におけるイノベーションのアクセラレーターとして、浦東新区はいかにも重要な役を演じていて、上海政府も浦東の改革開放を支援し、権限を最大限に委譲しようとしている。

三、「意見」は政策による取引コストの削減、企業と人材の負担軽減、イノベーションと市場活力の向上を目的とし、政府の機能変換、全面的対外開放、科学イノベーションセンターの建設、産業の国際競争力、ハイクオリティの都市部建設などの重要分野に力を注ごうとしている。

具体的政策・措置

「意見」には、20か条の措置が提出され、うち改革開放の深化・拡大、科学技術イノベーション、産業アップグレード、ハイクオリティの生活などに重点が置かれている。

一、浦東新区に市レベルの経済に関する管理権限を委譲。市場参入・管理制度のモデルを改革。「インターネットプラス政府サービス」改革、政府の総合的監督管理イノベーション、産業用地の制度改革を深化。

二、重要分野における試行制度を実行。投資の自由度・利便性を向上させ、世界を繋げるプラットフォームを構築。「一帯一路」建設、長江デルタ地域一体の発展戦略を支援。

三、グローバルな影響力を持つ科学技術イノベーションセンターの中核エリアを建設。科学技術イノベーションの策源能力を向上させ、魅力的なイノベーション生態系を形成させ、競争力のある人材に総合的なサービスを提供。

四、国際競争力のある産業集積地を建設。世界最先端の製造業群を作り出し、ハイレベルサービス業のグローバル競争力を強化。

五、世界一流の中枢型、ネットワーク化の総合的交通システムを構築。ハイレベルの都市・農村一体化発展を加速し、より完備の「シティブレイン」(City Brain)システムを建設 

浦東の経済的、社会的発展の状況

浦東の開発・開放が始まってから29年、浦東の経済は飛躍的に成長した。浦東は現在、上海市面積の1/5と常住人口の1/4を占めている割に、総生産の1/3、戦略性新興産業産額の40%、対外貿易輸出入総額の60%を占めている。2018年、浦東の地域内総生産が1兆元を突破し、財政収入額は4000億元を超え、平穏かつ健全な発展を遂げた。

一、上海自由貿易区の建設をはじめ、ハイレベルの改革開放を全面的に推進。

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二、上海の科学技術イノベーションセンター建設を原動力とし、質の高い発展を推進。「中国芯」(集積回路産業)、「創新薬」(医薬品産業)、「智能造」(人工知能産業)、「藍天夢」(航空宇宙産業)、「未来車」(自動車産業)、「数据港」(情報産業)という6つの産業に集中して発展させる。

三、民衆の獲得感・幸福感・安全感を高めるため、積極的にハイクオリティの生活環境を作る。上海博物館東館、上海図書館東館、上海大歌劇院などの文化・体育施設を建設。

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