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世界銀行によるビジネス環境ランキングが発表 中国が31位に上昇

上海浦東 2019-10-29

世界銀行が10月24日に発表した、各国のビジネスのしやすさをランキング化した「ビジネス環境ランキング(Ease of doing business index)」2020年版で、中国は2019年の46位から順位を上げ、31位になった。 

中国は今回、2年連続改善幅が最も大きい10大経済国にランクインした。それに対して世界銀行中国局長の芮澤氏は「中国は国内中小企業向けのビジネス環境を改善し、多分野における各種指標においてスコアを大幅に上げた」と語った。 

世界銀行は2003年から毎年、ビジネス環境ランキングを発表し、10分野の指標によって世界約190か国・地域のビジネス活動における制度的環境を比較評価してきた。中国は今年、満点100点で77.9点を取った。北京と上海が2018年5月2日から2019年5月1日まで発表したビジネス環境の改善に関する改革措置に基づいて評価を行った。9分野が世界銀行による高い評価を取得し、8分野のランクが上昇したという。 

例えば、指標の1つである建築許可申請をみると、中国は2019年版の121位から33位になり、88ランクも上昇した。これは北京と上海が各種関連制度を設け、建築許可申請の手続きを簡素化し、かかる時間を短くしたからだ。 

またランキングによると、中小投資者保護、破産申請、越境貿易、納税、電力取得、契約執行、起業分野における中国のランクはそれぞれ36位から28位、61位から51位、65位から56位、114位から105位、14位から12位、6位から5位、28位から27位と順位を上げた。

今年以来、北京と上海はすでに130条余りの改革措置を施した。こういう措置によって、中国のビジネス環境における国際競争力は引き続き高まるだろう。

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