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浦東進出を急ぐ外資系イノベーションR&Dセンター

上海浦東 2020-08-20

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写真・中国新聞網

14日、ニュージーランドの乳業品大手メーカー、フォンテラグループと上海自由貿易試験区エリア拡大後初めての外資系認定機関、美安康質量検測技術(上海)有限公司がフォンテラ・美安康上海イノベーションセンターの正式的発足を発表した。浦東商務委員会はセンター発足式で、今年上半期まで浦東に設置された外資系R&Dセンターは257社、上海全体の半分以上を占めたと披露した。中国はウイルス対策をしっかり実施している上、ますます多くの多国籍企業は中国市場に信頼を寄せ、現地でのイノベーション創出は外資による中国市場参入の重要な戦略となっているという。

ニュージーランドから輸入された乳製品は中国消費者の中に大人気を集めている。フォンテラのある責任者によると、フォンテラはニュージーランドにおける85%の原乳を集め、中国に輸出している。新しい戦略と運営モデルが立ち上げられて初めて発足した海外イノベーションセンターとして、上海イノベーションセンターは複数の機能を有するほか、フォンテラによる世界レベルの研究をも引き受ける。

「今年以来、ダノンをはじめとするR&Dセンターは浦東に立地した。これほど多くの外資系企業がこの特殊な時期で浦東進出に踏み切ったのは、中国市場を将来の主要市場として認めたからだ」と浦東商務委員会副主任の曹磊氏は指摘した。今回発足したイノベーションセンターは新しいモデルだけではなく、新しいトレンドを見せた。このようなイノベーションセンターは浦東に新技術・新製品・新基準をもたらすだろうと曹氏。

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美安康品質検査技術(上海)有限公司は2015年7月に設立され、同社は食品安全認定を行うグローバル企業であり、米国のAnchor Center for Certification社(ACC)により中国独自の代理権を授与された。上海自由貿易試験区・金橋エリアに入居しており、主に食品・食用農産物検査技術の開発や技術情報提供、自社研究開発成果の譲渡を中心とした業務を展開している。また、食品・食用農産物の検査や認証サービスをも提供している。