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浦東、1月~3月期の貿易輸出入総額は8.6%増

上海浦東 2021-05-19

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写真・VCG

浦東はこのほど、1月~3月期の貨物貿易輸出入状況を発表した。税関の統計によると、1月~3月期の貨物貿易輸出入総額は5104.6億元に達し、前年同期比8.6%増加し、全市輸出入総額の58.2%を占めた。その内訳を見ると、輸出は前年同期比2.1%増の1663.9億元、輸入は前年同期比12%増の3440.7億元。

貿易主体では、民間企業の輸出入業務が活発化しており、1月~3月期の輸出入総額は前年同期比29.8%増加し、全区の輸出入総額に占める割合は2020年初の17.2%から21.4%に上昇した。そして、外資系企業の輸出入総額は前年同期より5.1%増加した一方、国有企業の場合は2.3%減少した。

主な輸出入製品では、集積回路と自動車の輸出額は盛んな勢いで増加し、それぞれ前年同期比11.7%増と162.4%増だった。労働集約型産業の製品の輸出額もだんだん回復しており、プラスチック製品、服装、家具の輸出額はそれぞれ前年同期比27.8%増、14%増、15.6%増だった。消費財の輸入額は大幅な増加を維持し、ダイアモンド、服装、酒類、腕時計の輸入の伸び率はそれぞれ359.4%、67.5%、62%、96%に達した。

国際市場では、EU、ASEAN、アメリカ、日本という4大貿易パートナーとの輸出入総額は全区の5割以上を占めた。うち、EUと日本との輸出入額の増加は特に目覚しくて、それぞれ前年同期比13%増と13.8%増に及んだ。また、「一帯一路」沿線国家との輸出入総額は前年同期比9.5%増だった。

注目に値することに、新しい発展構造という背景の下で、一部の企業は国内大循環のモデルづくりをサポートするために、生産拠点を国内に移転させたり、国内で輸入代替を行ったりしている。例えば、米自動車大手のフォード・モーターはこれから中国国内でより多くの完成車生産を行い、部品だけは輸入に頼るという。

この1年間を展望すると、浦東の輸出入は平穏な回復を続けるだろう。主立った企業の場合、国内の生産や販売業務の展開は順調で、企業の業務開拓、そして国内のニーズ構造や消費の質向上を後押しし、各部分の流通性を改善する。製品の場合、集積回路、自動車、消費財をはじめとする分野において輸出入の急速な増加が予測され、浦東全体の輸出入改善をけん引するだろう。