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浦東歴史博物館開館以来初となる新年展示イベントが開幕

上海浦東 2023-11-20

浦東歴史博物館では、開館以来初となる新年展示イベントである「国脈塩韻 鹾海遺珍:中国塩文化文化財珍品展」が11月11日に開幕した。

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今回展示で国家三級及びそれ以上のもの70点余りを含む歴代の塩業文化財計438点が展示される。展示は塩業生産、塩業輸送・販売、塩政管理、塩税、上海塩業といった5つの部分に分けられ、歴史の長い中華塩文化を物語り、文化的自信を高める。このうち、上海塩業の悠久な歴史を重点的に展示し、上海文化の中の塩業についての記憶を呼び覚ます。

同展の豊富な文化財や文献資料からは中国が世界で最も早く塩資源を開発した国の一つであることがわかる。5000年の塩業の歴史の中で、食用と軍需の供給、国家財政の運営への支えを中心に、海塩、湖塩(池塩)、井鉱塩は塩業生産、塩の輸送・販売、塩務管理、塩業税収などの各方面で、光り輝く中華塩文化を生み出した。展示で、初期の製塩陶器だけでなく、近代の塩商許可証、帳簿、塩官の検札、奏摺、契約書類などを見ることができる。また、QRコードをスキャンすれば、より多くの関連情報を読むことができる。

豊富で多元的な「上海」と「浦東」の要素も同展のもう一つの見どころ。上海地域が徐々に陸地になるとともに、海岸線が東に移り、昔の人々は海を頼りに生活を送っていた。昔、塩業は浦東地域の「百業の第1」であり、当時朝廷の主要な税源でもあった。浦東地域の地名には「場」「団」「灶(竈)」などがよくあるのは歴史的に塩業の生産機関と関係があるからだ。同展で展示される中華民国期下砂塩場の所蔵品6点は昔浦東塩業が盛んに発展していたことを反映した。ここの「下砂」はすなわち現在の浦東の「下沙」エリアである。

同展は来年1月21日まで続く。また来場者に塩文化への理解を一層深めてもらうために、塩文化に関する特別講座、専門家案内、手作り科学普及教室などのイベントも設けられている。