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スイスポートと手を携え、スマート物流の新たなベンチマークを構築 上海空港

上海浦東 2025-10-30

先日、上海空港物流と中国東方航空物流が共同出資して設立した智匯港公司は、スイスの国際空港サービス企業スイスポートと運営サービス管理に関する協力協定を締結した。

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(写真・WeChat公式アカウント「浦東発布」)

スイスポートが持つ世界最先端の航空貨物運輸管理理念と運営モデルを導入することで、上海空港はスマート貨物ターミナルの管理体制、業務プロセスの最適化、標準化体制の構築などの面で新たなブレークスルーを実現し、両社の協力を通じて国際市場と標準・技術・人材の分野でより深い融合を推進している。

浦東空港第4期拡張プロジェクトの一環である浦東空港スマート貨物ターミナルは、上海国際航空ハブ建設における重要な貨物インフラの1つであり、本年末の稼働開始を予定している。智匯港社はその運営を担当する。

スイスポートは1996年に設立され、世界の先頭を走る航空地上支援および貨物運輸サービス企業である。現在、世界279の空港で業務を展開し、850社を超える顧客に総合的な地上支援・貨物ソリューションを提供している。

今後、スマート貨物ターミナルの建設・運営にあたっては、スマート空港という新たな建設理念を全面的に取り入れ、5G・ビッグデータ・人工知能などの先進的な物流技術を活用し、作業効率を大幅に向上させ、貨物処理システムの自動化、貨物検査のプロセス化、施設のインテリジェント化を推進する。また、作業における人員・貨物・設備など複数の作業シーンの管理及び全プロセスの可視化、制御可能化、追跡可能化を実現することで、中国ひいては世界におけるスマート貨物ターミナル運営の新たなモデルを目指す。

現在、上海空港は全方位でゲートウェイ複合型国際航空ハブの構築を加速しており、2024年の貨物・郵便取扱量は420万6000トンに達し、世界ランキングで初めて第2位となった。上海空港の航空物流は、全貨物取扱量のわずか1%未満でありながら、上海港全体の輸出入貨物価値の約40%を担っている。

スマート貨物ターミナルの稼働により、上海の国際航空貨物ハブとしての競争力と波及能力はさらに強化され、より高水準の対外開放と国家戦略の実現に貢献し、グローバルサプライチェーンの安定・円滑・効率化に向けて「上海空港ソリューション」を提供していく。

出典:WeChat公式アカウント「浦東発布