上海自貿区 ビジネス環境は最適化へ
第19回党大会報告は全面的な開放の新構造の形成を推進するよう提起した。その多くの対外開放措置のうち、「自由貿易試験区により大きな改革自主権を与え、自由貿易港の建設を模索する」という表現が注目を集めている。
自由貿易港を建設することは上海市の自由貿易試験区3.0バージョンの重要な突破口とされている。自由貿易試験区と比べ、自由貿易港は国境線でのさらなる開放を目指し、貿易制限措置を取り消しもしくは最大限簡略化させ、通関申告の免除、税金の免除及び中継貿易の手続きの免除を実現させるとみられている。
今後、自貿区の企業が医療器械登録の条件さえ満たせば、医療器械登録証を獲得することができる。また、生産能力を持つ企業も、医療器械を生産することが許可されている。それは、医療資源の合理的な配置、医療に対する研究と開発、医療技術のイノベーションの促進といった目的の達成を目指している。
上海出入境検験検疫局はこのほど、自由貿易試験区での検疫に関して一連の措置を打ち出した。例えば、張江跨境科創センターにスマート検験検疫センターを設立し、浦東を輸入品の集中地にし、リスクを分類して検査・診察・監督を行うメカニズムを構築することなど。
全世界最大で、自動化のレベルが最大の港である上海の洋山深水港四期では、作業員が遠隔操作で船・車の荷の積み合わせ積み込み作業を行うことができる。
上海外高橋保税区連合発展有限公司と上海薬明康徳新薬開発有限公司が共同で成立した上海自貿区国際生物医薬科創センターは、生物医薬の革新を促すプラットフォームとなっている。
科学技術分野においては重点的に海外人材を誘致することが明確化されている。さらに、科学技術企業のインキュベーションシステムの建設を進め、海外の科学研究機構との技術提携を強めようとしている。