索尼(ソニー)物流貿易(中国)有限公司
中国(上海)自由貿易試験区初回制度革新において典型的な企業ケースサンプルまとめ——索尼(ソニー)物流貿易(中国)有限公司
自由貿易試験区のビジネス環境を向上し、自由貿易区が企業にもたらしたボーナスを見せるため、2017年3月に、上海市自由貿易試験区管理委員会が初回の「制度革新十大の典型的な企業サンプル」イベントを行われ、組織委員会が組織推薦や企業自薦の形で、全区の8万社以上の企業に募集し、メディアの発表、企業の申請、実地検証、専門家委員会投票、インターネット投票などの段階で6ヶ月をわたって評価して選考した結果、初回上海自由貿易試験区「制度革新十大の典型的な企業サンプル」や六つの「制度革新サンプル企業」を選出しました。企業の種類が外国企業、国有企業および民間企業をカバーしており、上海自由貿易試験区の制度革新成果が企業をサービスしている同時に、企業が自由貿易区への建設に積極的に関与した反映です。なお、より多くの企業が自由貿易区の革新した制度に関与して利用できるように、我々は『初回中国(上海)自由貿易試験区制度革新十大の典型的な企業サンプル』ケース集を編纂し、読者の皆様に、近頃続々と世に出す予定です。
企業概要
索尼物流貿易(中国)有限公司(以下、「索尼物流」と略す)は1998年に設立され、主にソニーグループの電子製品および関連部品の国際貿易および物流業務を担当しており、現在サービス対象が全世界に散在しており、国際調達事業と国際分配事業を強化して貿易機能が継続的に強化されています。
政策活用
索尼物流が上海自由貿易試験区の政策に恵まれ、物流、貿易、資金決済を「三つを一体に」して結合させ、ソニー傘下の世界において業務量の最も大きなサプライチェーン管理統合プラットフォームとなりました。
外国為替優遇政策を十分に活用しています。2014年8月、索尼物流が中国(上海)自由貿易試験区において多国籍企業の外貨資金集中運営管理試行スポットとして資格を得られ、設立された国内外貨資金メインアカウントで経常項目の外貨集中受取・支払および相殺差額決済、国際貿易決済センター業務や外貨資金集中管理などの業務を展開することができました。索尼物流が国内の資金プーリングを利用して本社の外貨預金を統合し、定期的に集計して統一で支払うことで、外貨資金決済で発生した為替レートの差や手続き料金などのコストを削減できるため、年間の財務費用を24万元節約できました。現在のところ、索尼物流外貨資金集中運営に参加した企業の数が65になり、毎月の平均ネッティング金額が1000万ドルで、外貨支払のコストを15万ドル節約でき、資金の利用率を向上して利息収入が28万ドル上げられました。
国内に輸送された貨物の流通を加速します。索尼物流が「区に入ってから税関に申請」、コーディネーター制度やペーパーレス化通関普及などの制度を生かして、輸入商品が港に到着した後、従来なら一日が必要となったが、現在なら2時間で済ませる他、区内において索尼が倉庫を保有しているため、その費用が港より15%〜20%低く、こういった改革対策が企業の競争力をアップさせました。また、以前当企業は中国に本部だけを置いていたが、中国業務量が増えるにつれ、親会社が日本、シンガポール、マレーシアや中国香港などに分散していた国際調達業務を統合し、上海自由貿易試験区にある索尼物流(中国)の統一運営に集中できました。現在、索尼物流がサービスしている国内サプライヤーの数が2007年の9社から現在の400社ほどに増え、ソニーの国内外の工場数が6箇所から66箇所に発展できました。
ケースコメント
索尼物流が上海自由貿易試験区の政策に恵まれ、業務の統一やプロセスの革新をし、物流、貿易、資金決済を「三つを一体に」して結合させ、経済効果や効率を著しく向上させ、ソニー傘下の世界において業務量の最も大きなサプライチェーン管理統合プラットフォームとなり、他の物流型企業に多国籍連携経営の戦略的思考を提供しており、上海自由貿易試験区において「最前線が全面的に開放」という政策の元で越境物流の発展を見せました。