上海自由貿易区国際文化投資発展有限公司
中国(上海)自由貿易試験区初回制度革新において典型的な企業ケースサンプルまとめ——上海自由貿易区国際文化投資発展有限公司
自由貿易試験区のビジネス環境を向上し、自由貿易区が企業にもたらしたボーナスを見せるため、2017年3月に、上海市自由貿易試験区管理委員会が初回の「制度革新十大の典型的な企業サンプル」イベントを行われ、組織委員会が組織推薦や企業自薦の形で、全区の8万社以上の企業に募集し、メディアの発表、企業の申請、実地検証、専門家委員会投票、インターネット投票などの段階で6ヶ月をわたって評価して選考した結果、初回上海自由貿易試験区「制度革新十大の典型的な企業サンプル」や六つの「制度革新サンプル企業」を選出しました。企業の種類が外国企業、国有企業および民間企業をカバーしており、上海自由貿易試験区の制度革新成果が企業をサービスしている同時に、企業が自由貿易区への建設に積極的に関与した反映です。なお、より多くの企業が自由貿易区の革新した制度に関与して利用できるように、我々は『初回中国(上海)自由貿易試験区制度革新十大の典型的な企業サンプル』ケース集を編纂し、読者の皆様に、近頃続々と世に出す予定です。
企業概要
上海自由貿易区国際文化投資発展有限公司2014年7月に設立され、自由貿易試験区文化芸術産業公共サービスプラットフォームや産業運営プラットフォームとして、自由貿易区内の文化セクターにおける様々な業務の発展や革新を統一的に計画しており、上海自由貿易区にある国際芸術品取引センターを運営して、すでに上海自由貿易試験区文化芸術産業模範サービスプラットフォームとなった。
政策活用
芸術品の保税展示取引の実現。仮にパリの名画を上海で発売したい企業があったら、1つの問題に直面する。即ち、その作品をどのように潜在顧客に展示するか。保税区で展示したら、潜在顧客にとって不便になる。保税区を出ると、6%の関税と17%の増値税が課せられる。上海自由貿易試験区の設立以前に、税関は「保税展示取引」という政策があり、即ち商品が保税状態のまま保税区外の指定される場所での展示が許可された。が、長くても半年しか展示できなく、半年超えたら保税区に返還しなければならない。改革後、芸術品が保税区外で展示する場合は需要に応じて数回延期できる。文化芸術品の巡回展示取引により多い時間が提供されることは、文化関連の企業に人気がある。
芸術品の審査批准および管理監督手続きの簡略化。2015年6月、上海税関・上海市文広局(文化ラジオテレビ局)は共同で芸術品の審査批准および管理監督手続きの簡略化を決定した。それは貿易の便利化を促進し、通関申告のスピードを加速した。従来は作品リストの決定から入国まで、証明書と手続きなどで少なくとも20の労働日が必要であったが、改革後にその時間が1週間以内に短縮された。取引センターと各類の文化芸術機関にとって時間が大幅に節約されることは、芸術機関が上海自由貿易試験区で業務を展開する意欲を向上させ、上海自由貿易試験区の文化芸術展覧イベントを豊かにし、また国内外の文化交流を促進した。
検験検疫上の「簡政放権、分類管理」(業務簡略化のために権力を移管し、分類で管理する)。従来の管理監督制度では、生物製品の分類に属する芸術品が実際に入国不可であったが、上海自由貿易試験区の成立後、検査検疫部門は「簡政放権、分類管理」を更に推進し、リスクの低い国から輸入される動植物標本を含める芸術品の検疫は上海自由貿易試験区に移管することになったため、審査批准時間を大幅低減させ、芸術品検験検疫の便利化を推進した。2014年春のオークション中で、完全な蝶192匹と蝶の翼500対を含めたダミアン・ハーストの作品『悪魔』は、従来の場合は入国手続きが2ヶ月間が必要で、それに中国検査検疫総局に絶滅危惧種証明登録をしなければならなかった。そのプロセスではこの芸術品はオークションに参加できなくなる。現在、上海税関・上海出入国検査検疫は企業の需要によって上海自由貿易試験区にリスク評価を導入する上、分類して管理する方法でリスクの低い生物製品の芸術品が先に区内に入れてから検査検疫するのが許可された。入国検査検疫のプロセスが簡略化になり、時間と必要書類が低減することで、入国貨物の通関効率が向上した。前述の作品は1週間だけでスムーズに入国検査検疫手続きを完成し、期限どおりにクリスティーズ2014年春のオークションに参加できた。
ケースコメント
自由貿易試験区文化芸術産業公共サービスプラットフォームや産業運営プラットフォームとして、文化産業の発展にプラットフォームを提供している。また、自由貿易区がリスクを防止した上で、文化芸術品の特性や出入国の実際状況に応じて、指向性のある革新的な貿易利便化措置を実施し、上海自由貿易試験区にある国際文化産業投資発展に規制を緩和、負担を減らし、士気を上げ、全ての関係者に有利になる効果が生じて、必ず同類の企業に前向きの影響が出て、自由貿易区の文化芸術品産業の繁栄を促進する。