上海元初サプライチェーン管理有限公司
中国(上海)自由貿易試験区初回制度革新において典型的な企業ケースサンプルまとめ——上海元初サプライチェーン管理有限公司
自由貿易試験区のビジネス環境を向上し、自由貿易区が企業にもたらしたボーナスを見せるため、2017年3月に、上海市自由貿易試験区管理委員会が初回の「制度革新十大の典型的な企業サンプル」イベントを行われ、組織委員会が組織推薦や企業自薦の形で、全区の8万社以上の企業に募集し、メディアの発表、企業の申請、実地検証、専門家委員会投票、インターネット投票などの段階で6ヶ月をわたって評価して選考した結果、初回上海自由貿易試験区「制度革新十大の典型的な企業サンプル」や六つの「制度革新サンプル企業」を選出しました。企業の種類が外国企業、国有企業および民間企業をカバーしており、上海自由貿易試験区の制度革新成果が企業をサービスしている同時に、企業が自由貿易区への建設に積極的に関与した反映です。なお、より多くの企業が自由貿易区の革新した制度に関与して利用できるように、我々は『初回中国(上海)自由貿易試験区制度革新十大の典型的な企業サンプル』ケース集を編纂し、読者の皆様に、近頃続々と世に出す予定です。
企業概要
上海元初サプライチェーン管理有限公司(以下、「元初」と略す)は2009年に洋山保税港区に登録され、登録資本金が500万元で、自由貿易区において初の「区に入ってから税関に申請」制度の試行企業の一つである。元初は主に国際貨物運輸代理業務や代理通関申告業務を中心として、大型設備、完成車と部品、ヨット、食品、化粧品、衣類と日用品生活必需品そして化学物質が含まれている。
政策活用
国際貿易「単一窓口」が利便性をもたらす。2014年から、元初は最初の試行企業として上海自由貿易試験区の国際貿易「単一窓口」の設立に参加した。四年間以来、実際に「単一窓口」が企業にもたらす利点を感じた。通関申告書のバーコード数は2000余りから7000近くまで増加し、申告書の通関時間は従来の二日間から半日まで短縮し、会社の通関員人数は70人あまりから半分まで減った。通関情報の公開化及び通関情報の適時プッシュは取引先の満足度が大幅に向上された。
「最前線は緩和、二線は安全かつ効率的な管理、区内では自由」という貿易便利化を目的とする対策は改革ボーナスをもたらした。このモードでは企業が積荷明細書の情報により、先に貨物を上海自由貿易試験区に搬送し、後で輸入登録手続きをすることが許可される。商品は港から上海自由貿易試験区に入る時間が2-3日から0.5日に短縮した。元初の担当している商品は一回でも100以上の種類の貨物があるため、従来のモードでは最初の分類登録から最終に上海自由貿易試験区に入るするまでのプロセスが七日間前後が必要だった。改革後に、元初は積荷明細書の情報により、税関管理情報化システムに引渡しを申請してから、5分間でシステムから通過許可を得られる。また、電子通過許可で港に貨物を引き取れるため、貨物を倉庫に入れるまでの時間が二日間に短縮できる。その中税関関連の作業時間はわずか一時間未満で、貨物の流通時間が大幅に短縮された。
上海自由貿易試験区の政策が実施された後、貨物は素早く越境して自由貿易試験区に入ることができるため、取引先が港地域と船会社で生じる費用も相応に低減できる。港地域においての積み上げ費用や船会社からのコンテナデマレージ費用などがなくなり、企業のコストが効果的に下がった。なお、元初は先に貨物を引き取って照合することができるため、貨物の分類登録と申告数量確認の正確性の向上や積荷明細書を改訂する頻度の低減が実現され、企業が確実に物流スピードの向上、申告正確性の向上、運営コストの制御可能性の向上など多方面にわたる利益を得られ、即ち申告品質の向上が実現された。
ケースコメント
上海元初サプライチェーン管理有限公司は上海自由貿易試験区において貿易利便化改革の参与者と受益者として、上海自由貿易試験区の通関制度改革成果の有力な証拠でもあり、他の企業が改革に積極的に参加してボーナスを入手することに良い参考になった。