上海ロレアル国際貿易有限会社
中国(上海)自由貿易試験区初回制度革新において典型的な企業ケースサンプルまとめ——上海ロレアル国際貿易有限会社
自由貿易試験区のビジネス環境を向上し、自由貿易区が企業にもたらしたボーナスを見せるため、2017年3月に、上海市自由貿易試験区管理委員会が初回の「制度革新十大の典型的な企業サンプル」イベントを行われ、組織委員会が組織推薦や企業自薦の形で、全区の8万社以上の企業に募集し、メディアの発表、企業の申請、実地検証、専門家委員会投票、インターネット投票などの段階で6ヶ月をわたって評価して選考した結果、初回上海自由貿易試験区「制度革新十大の典型的な企業サンプル」や六つの「制度革新サンプル企業」を選出しました。企業の種類が外国企業、国有企業および民間企業をカバーしており、上海自由貿易試験区の制度革新成果が企業をサービスしている同時に、企業が自由貿易区への建設に積極的に関与した反映です。なお、より多くの企業が自由貿易区の革新した制度に関与して利用できるように、我々は『初回中国(上海)自由貿易試験区制度革新十大の典型的な企業サンプル』ケース集を編纂し、読者の皆様に、近頃続々と世に出す予定です。
企業概要
ロレアルグループは1909年に設立され、パリに本拠を置いており、世界最大の化粧品グループ会社である。ロレアルは1997年に中国市場に参入し、上海に中国本社を設立し、上海自由貿易試験区の金橋開発エリアに研究開発&革新センターを設立している。
政策活用
「ビジネスライセンス·営業許可証の分離」改革で政府、企業、消費者という三者のウィンウィンを実現した。『化粧品衛生監督条例実施細則』によると、育毛、染髪、パーマ、脱毛、乳房の美容整形、ボディビル、消臭、シミ対策、日焼け止め化粧品などは特殊な用途のある化粧品に属する。前記9種類の化粧品以外に、非専用化粧品に属する。従来の輸入した非専用化粧品は審査許可制で対応され、その商品が輸入される前に国家食品薬品監督管理総局の審査で許可を得なければならなかったので、プロセスの所要時間が長かった。
上海自由貿易試験区の「ビジネスライセンス·営業許可証の分離」改革に恵まれ、率先して「進口非特殊用途化粧品備案」(輸入品の非専用化粧品届出)を参加した企業のロレアルは、輸入した非専用化粧品が審査許可制から備案制(届出制)に改革した後に、くどくどしい審査許可が免除されたので五日間で商品の登録が完成され、商品のリリースまで3ヶ月間を節約することができた。現在、上海自由貿易試験区金橋エリアのロレアルビルにある夏用の化粧品は、ほとんど海外と同時に発売することができるようになった。
備案制(届出制)が実施された後、企業は『進口非特殊用途化粧品備案電子信息憑証』(輸入品の非専用化粧品登録の電子情報書)、『進口非特殊用途化粧品備案材料接收回執』(輸入品の非専用化粧品登録書類の受領証)など関連資料で検査検疫に申告できる。検査検疫を経て合格したら、検査検疫部門の発行した『入境貨物検験検疫証明』(輸入した貨物の検験検疫証明)を取得する。そうしたら前記の輸入した化粧品は中国国内で販売できるようになった。
改革後に、政府は更なる権力の移行を実現し、化粧品業界と企業にとって自主的な空間が拡大を意味する。中国国内の化粧品消費者にとって、3ヶ月間が短縮されることは、1つの季節が短縮されることを意味している。即ち、消費者は国際化粧品ブランドの最新商品を海外と同時に購入することができるようになった。その改革は、本当の意味で政府、企業、消費者という三者のウィンウィンを実現したと言える。
ケースコメント
輸入品の非専用化粧品の届出制の実施により、中国の消費者は国際化粧品ブランドの最新商品を海外と同時に購入することができるようになり、化粧品の川上産業の研究開発やイノベーションを連動させ、消費者にさらなる多くの質の良い商品を提供できる同時に、届出制の改革により、政府職能の変換においての加速、企業責任感の遂行、市場主体の活力の呼び起こし、貿易の便利化の図りにも重要な意義がある。