上海暢聯国際物流株式有限公司
中国(上海)自由貿易試験区初回制度革新において典型的な企業ケースサンプルまとめ——上海暢聯国際物流株式有限公司
自由貿易試験区のビジネス環境を向上し、自由貿易区が企業にもたらしたボーナスを見せるため、2017年3月に、上海市自由貿易試験区管理委員会が初回の「制度革新十大の典型的な企業サンプル」イベントを行われ、組織委員会が組織推薦や企業自薦の形で、全区の8万社以上の企業に募集し、メディアの発表、企業の申請、実地検証、専門家委員会投票、インターネット投票などの段階で6ヶ月をわたって評価して選考した結果、初回上海自由貿易試験区「制度革新十大の典型的な企業サンプル」や六つの「制度革新サンプル企業」を選出しました。企業の種類が外国企業、国有企業および民間企業をカバーしており、上海自由貿易試験区の制度革新成果が企業をサービスしている同時に、企業が自由貿易区への建設に積極的に関与した反映です。なお、より多くの企業が自由貿易区の革新した制度に関与して利用できるように、我々は『初回中国(上海)自由貿易試験区制度革新十大の典型的な企業サンプル』ケース集を編纂し、読者の皆様に、近頃続々と世に出す予定です。
企業概要
上海暢聯国際物流株式有限公司(以下、「暢聯物流」と略す)は2001年に上海浦東新区国有資産監督管理委員会、上海儀電集団や上海外高橋保税区連合発展有限公司の共同投資で設立され、登録資本金が2.3億人民元で、保税区内のハイエンドの物流を指向したハイエンドの企業にサービスをしている第三者集団物流企業であります。
政策活用
区内の貨物流通には「自主運輸」政策が実施されています。改革する前に、企業は貨物を洋山保税港区から外高橋保税物流園区に運搬するには、資格や能力を獲得した「税関監督管理」マークがプリントされた車両が運搬·積み卸しをしなけれならず、区を出る際に、ゲートでシールが貼られるなど手続きをしなければならないため、大量注文か緊急注文の場合、暢聯は「幸せな悩み」に直面することになります。もともと良質な注文のはずですが、資格や能力を獲得した「税関監督管理」マークが貼られている車両が限られ、その上一連の手続きが面倒なため、ラッシュアワーの時、ゲートの前に長い列が並んでおり、車両がゲートを通過するには2時間をかける場合もあるので、「厄介な問題」になってしまいました。改革後は、区内の貨物流通には「自主運輸」政策が実施され、企業が「税関監督管理」マークのある車両を使用するか、税関シールが貼られるなどの従来の制限が廃除されました。その代わりに、企業は税関で登録された一般のバンを使用することが許可され、保税区内の各エリアの物流も許可された同時に、エリア内のゲートがインテリジェント化に改造され、そのシステムは一回で車両GPS情報確認·ナンバープレートとコンテナ番号の自動識別·貨物情報のスキャン確認など手続きを完成できます。暢聯にとっては利点が2つあります。まずは作業時間の短縮で、税関よりシールの貼付と開封が取り消されることで、作業時間を短縮しました。企業の計算によれば、一回の発車で30~60分間節約することができます。もう1つの利点は車両運搬コストの低減です。暢聯物流が貨物を外高橋保税物流園区から洋山保税港区まで運搬することを例にして、最大積載量5トンの「税関監督管理」マークのある車両を利用する料金は毎回800元ですが、普通のバンの料金は毎回700元になり、輸送コストは1回に100元も低減することができます。
「十検十放」政策。「検査をしながら通関させる」、「エア便のサンプルを検査して通関させる」などの「十検十放」政策が出入境検験検疫局により通関利便化を着眼した打ち出された改革措置で、通関時間を大幅に短縮して、企業の経済コストを低減し、市場の競争力を向上させました。例えば、各種類の静かなプラスチック材料のおもちゃ、声のある光るおもちゃを取り扱っている、とある暢聯の世界で有名な玩具メーカ得意先が、「検査をしながら通関させる」、「エア便のサンプルを検査して通関させる」などの政策を頼り、通関時間が全体で50%を短縮でき、倉庫コストを60%を低減できたため、中国市場の開発に優勢を手に入れました。
「輸出入一括で、申請一斉」政策。該当政策の実施により、「毎回に申請をする」から「複数回で申請」になり、生産型、維持と修繕型の企業にとって予備部品の管理が大きな変化が行われました。なぜなら、企業が予備部品を保税区に置き、租税を完納しなくても良く、生産または維持と修繕の需要があれば、通関手続きの完成を待たずに、保税区の倉庫から貨物を受け取り、他の通関手続きは後にしてまとめて完成できるため、得意先の生産·維持と修繕が予備部品の輸入時間に影響されずに済むことが保証される同時に、税金を延期に支払うことで、企業のコストも低減できました。
ケースコメント
上海暢聯国際物流株式有限公司は上海自由貿易試験区の関連政策が実施された後に、自ら「自主運輸」、「十検十放」、「輸出入一括で、申請一斉」などの革新した制度政策に対応させ、制度革新の「マイナス」に対して「プラス」を試みました。この「マイナス·プラス」というやり方が、監督管理の境界線に触れずに、監督管理の流れを簡略化させたため、節約した時間が企業の高速な発展を促進、市場主体と監督管理主体のウィンウィンを実現させました。