申能集団財務有限公司
中国(上海)自由貿易試験区初回制度革新において典型的な企業ケースサンプルまとめ——申能集団財務有限公司
自由貿易試験区のビジネス環境を向上し、自由貿易区が企業にもたらしたボーナスを見せるため、2017年3月に、上海市自由貿易試験区管理委員会が初回の「制度革新十大の典型的な企業サンプル」イベントを行われ、組織委員会が組織推薦や企業自薦の形で、全区の8万社以上の企業に募集し、メディアの発表、企業の申請、実地検証、専門家委員会投票、インターネット投票などの段階で6ヶ月をわたって評価して選考した結果、初回上海自由貿易試験区「制度革新十大の典型的な企業サンプル」や六つの「制度革新サンプル企業」を選出しました。企業の種類が外国企業、国有企業および民間企業をカバーしており、上海自由貿易試験区の制度革新成果が企業をサービスしている同時に、企業が自由貿易区への建設に積極的に関与した反映です。なお、より多くの企業が自由貿易区の革新した制度に関与して利用できるように、我々は『初回中国(上海)自由貿易試験区制度革新十大の典型的な企業サンプル』ケース集を編纂し、読者の皆様に、近頃続々と世に出す予定です。
企業概要
申能集団財務有限公司(以下、「申能財務」を略す)は2007年に設立され、中国銀行業監督管理委員会の承認を受けた国営の中外合弁非銀行金融機関であり、申能集団の傘下に属しており、資産規模が200億元です。申能財務は申能集団エネルギー産業にサービスすることを趣旨とし、金融革新を積極的に模索しており、全国的に経営範囲が最も整っている財務公司の一つです。
政策活用
自由貿易区の分離記帳勘定ユニット「申能モデル」を構築します。2015年6月、申能財務は人民銀行上海本部自由貿易区分離記帳勘定ユニットFTUの検証に合格し、国内において最初に検証に合格した非銀行金融機関の一つとなりました。申能財務は自主革新を通してシステムと制度両面で財務公司業界において特色のある、人民銀行分離記帳勘定やリスク周到かつ慎重という管理要求に応じた分離記帳勘定「申能モデル」を構築して、監督管理部門及び業界の認可や肯定を得ていました。2015年12月、申能財務は初の2億元の人民元建ての海外借款業務を取り扱い、それは財務公司の定額外の保証を提供せずに、自社の信用で海外融資が実現でき、しかもその総合的な資金コストは国内の伝統的な企業の融資コストより100BP以上低いです。
FTUは企業の新たな業務展開に支援しています。「集中受払」は海外資金の疎通を図理、FTU国内外集中受払を通じて、資金をメンバー機関のエネルギー貿易決済を支持し、メンバー機関に総合融資コストを大幅に削減することに協力し、自由貿易区の政策ボーナスを実体経済に伝導することを実現させました。このケースは「上海金融革新成果」三等賞に受賞されました。また、上海自由貿易試験区のグリーン金融債券の発行を促進することが、自由貿易区内において最初にグリーン金融債券の発行となり、募集した資金の供給源が全て区内または海外からで、新エネルギーと省エネ·排出削減プロジェクトの建設に支持します。
分離記帳勘定ユニットを頼りにした海外に向けたクロスボーダー銀行ローン、自由決済、自由為替政策などで、申能財務は金融開放の「貴重な宝箱」を開け、国内外の二つの市場、二つの資源の「互いに連通」が実現できました。こういった模索の革新で、申能財務が国外において低コストの資金で「外資導入戦略」を実施でき、国内において遊休資本で「対外経済進出戦略」を実施して、集団資金の統一管理や柔軟配置が実現でき、集団の「対外経済進出戦略」越境金融サービス能力の向上にも繋がり、上海国際金融センターの建設や「本部経済」の典型的なケースとなりました。
ケースコメント
申能集団財務有限公司は上海自由貿易試験区の新たな政策を積極的に利用して、企業内部の監督管理メカニズムを常に探索し、低コストで国外の資金を調達でき、革新した「申能モデル」で外資の「利用·管理の結合」を実現させました。なお、「申能経験」も大型の国有企業が上海自由貿易区において低コストのクロスボーダー融資の成功に有力な証拠を見せる一方、企業が管理制度を革新して外資を使いこなした典型例です。