区域優位性
9月1日午前、上海浦東空港綜合保税区では暢聯全球空運配送センターと上海盟天国際物流有限公司の開業式が開催された。それは暢聯国際物流有限公司が外高橋保税区と洋山保税港区で物流配送業務を展開して以来、空港綜合保税区で設立したグローバル空運配送センターである。同会社は綜合保税区の三つの区域でも会社を設立し、関連の業務を展開している。上海暢聯国際物流有限公司は2001年5月に設立され、「サプライチェーン精細化管理のパイオニア」の目標に向かい、自動車、電子及び医療の分野にフォーカスし、ソニーやアップル等多くの世界トップ500の企業及び国内著名企業と長期的な戦略パートナーシップを締結した。目前のところ、既に華東、華北、華南及び中西部など重要な区域と都市をカバーする物流サービスネットワークを構築しており、影響力がある大手物流企業となっている。同会社の総裁である徐峰氏は、空港綜合保税区で全球空運配送センターを設立する理由は、空港綜保区が豊富な資源と優れた通関環境を備え、市場の状況への対応力が高い、また有効にコストを低減させることができるからだ。また綜保区の「三区三港」の独特な優位性で空運と海運による資源の整合を通じて、企業管理を革新することができる。
上海綜合保税区(以下、「綜保区」と略し)は設立以来、「三港三区」の事業が重点的に進められ、上海綜合保税区聯合発展有限公司が設立され、綜保区「三区」の戦略的な協力が実現し、外高橋保税区空運サービスセンターと浦東空港綜保区空運貨物サービスプラットフォームが築かれ、綜保区の貨物の海・空運業も著しく発展してきている。そのうち、浦東空港綜合保税区は税関、検験検疫などの部門の支援を受け、今年7月22日に空運貨物サービスプラットフォームが立ち上げられ、空運貨物の物流の通路が開通されたので、区とポートの貨物の直接通関が実現した。そのほか、空運された貨物の整理などの作業は貨物が到着した当日に完成することができ、従来のポート監督管理区中継作業のモードより4-5時間ぐらい短縮され、仕事の効率が大きく向上した。今年、浦東空港綜合保税区は、ポート通関サービスセンターの運営を開始し、より快速・便利な通関環境と政策サポートシステムを構築して空運された貨物の整理、融資・賃貸及び国際中継などを含む業務モデルを模索し、アジア太平洋地域ひいてはグローバル空運配分センター、物流サプライチェーン企業に向けてサービスを提供している。2008年に設立が承認された物流運営センターは様々な業務を行ってきている。2010年7月、総体的にみると、貨物の輸出入額は大幅な増加を見せた。
そのうち、英運物流(上海)有限公司の7月の輸入額は1.62億ドル、前年同期比168.06%增。輸出額は0.26億ドル、前年同期比223.45%增。保税区の平均上昇率をはるかに上回った。それは主に業務の機能的な整合からだ。運営センターの政策に励まされて、英運物流は積極的にDHL集団北京、上海保税区外の支社の業務を整合し、2010年SKFやCoachの輸出入業務を整合して業務センターを設立した。それは主にHP、Pernod Ricard、Apple、SKF、Onsemi、STMicro、Coachに対してサービスを提供している。