上海税関、越境貿易のビジネス環境をさらに最適化へ
最近、上海税関が「越境貿易のビジネス環境をさらに最適化し、ビッグデータプラットフォームの構築を推進する」という主旨の宣伝会を開いた。
上海税関は、今年から「事前申告」、「フォルトトレランス」など七つの施策を打ち出し、越境貿易のビジネス環境を最適化し、通関の所要時間を短縮するという。うち、上海税関、中遠海運(COSCO)、上港グループは2018年1月18日、通関の効率向上における重要な一環として、上海の越境貿易を管理するためのビッグデータプラットフォームを構築した。同プラットフォームは、クラウドコンピューティング、ビッグデータ、モノのインターネットなどの先端技術をもって、業種・部門間の連携を実現できるほか、データの安全性と情報の流通性も確保できる。一年の模索を経て、このプラットフォームはすでに、生産、貿易、物流、税務、工商、為替などに関する7億件以上のデータを収集し、「単一窓口」(一つの窓口で手続きを済ませるサービス)及び船会社や港務局と緊密に接続し、便利かつスームズな通関を促進している。
簡単に言うと、依頼人が越境貿易ビッグデータプラットフォームで、運送の軌跡図と貨物の所在地を追跡できる。また、このサービスと合わせて、企業は貨物が上海に到着する前の二日間、上海税関に事前申告を行い、貨物やコンテナー設備の迅速な通関を実現し、通関の所要時間を100時間以上も短縮させ、20時間以内におさめられるという。今年第一四半期の輸出入における通関の所要時間は前年に比べてそれぞれ23%と31%も短縮された。
洋山深水港の埠頭
上海税関長の高融昆氏は、上海越境貿易ビッグデータプラットフォームが企業に大きな便利を提供する一方、税関の管理も支えていると語り、同プラットフォームの建設や今後に果たせる役割について希望を寄せた。