上海自由貿易試験区、ファイナンスリース業向けのサービスプラットフォームを強化
上海がこのほど発表した「浦東新区の改革開放再出発・新時代における質の高い発展の支援に関する若干の意見」によると、上海はこれから浦東をグローバルなファイナンスリース業の集積地として建設し、自由貿易試験区でファイナンスリース業向けのサービスプラットフォームを強化し、ファイナンスリース業の発展を政策面から支援する。
浦東は近年、ファイナンスリース業の発展や関連企業向けの支援政策を推進している。去年11月29日に発表された「ファイナンスリース業発展の更なる加速に関する若干の措置」は、ファイナンスリース会社の設立・発展を支援し、ファイナンスリース業におけるイノベーションと発展を助長するという環境を最適化し、ファイナンスリース業に対するサービス提供体制を強化した。また、上海自由貿易区ファイナンスリース業発展サービスセンター(プラットフォーム)は同日発足し、自由貿易区と浦東における各種のリースサービスに関する資源を統合し、政府・民間団体・企業の協力によって、リース業者に個性あるかつ全面的、効率的なワンストップの「使用人式」サービスを提供してきた。
浦東金融局は、浦東が今後国内外におけるファイナンスリース業の集積地を手本とし、適切な政策を立て、開放をさらにレベルアップさせると発表した。また、浦東は現在ファイナンスリース業関連の中央企業、地方重点国有企業、大型民間企業、金融グループ、外資系企業を重要視し、そしてSPV(Special Purpose Vehicle)プロジェクトに提携する企業を支援し、航空、海運、エネルギーなどにおけるファイナンスリース業務の発展にも重点を置いている。
2018年末まで、浦東における各種のファイナンスリース会社計1795社の登録資本金は7442億元(1元は約15.8円)に達し、うち金融リース会社及びその子会社8社、内資の試験型企業22社、外資系ファイナンスリース会社1765社がある。外高橋保税区の「単機単船」プロジェクト(1つの飛行機あるいは船で会社を登記し、リース業務を展開すること)の子会社は363社で、飛行機403台と船355隻のリース業務が完成され、それぞれのリース資産額は1201億元と976億元に至ったという。
外高橋保税区 写真・上海自由貿易試験区管理委員会保税区管理局