上海自由貿易試験区、「オフショア転売取引貿易」を推進
10月31日、「上海自由貿易試験区におけるオフショア転売取引貿易発展の推進に関するプロモーション会」が開催され、上海自由貿易試験区は7項目の措置を模索・実施し、「オフショア転売取引貿易」を支援すると発表した。「オフショア転売取引先行示範区」と「中国(上海)自由貿易試験区オフショア転売取引産業サービスセンター」も同日発足した。
中国(上海)自由貿易試験区管理委員会 写真・視覚中国
新しい国際貿易モデルの一種として、「オフショア転売取引」は現代的な国際貿易センターの建設に重要な意味を持っている。「現代的な国際貿易センターにはグローバル資源配置の機能は大事である。『オフショア転売取引』の展開に伴い、国内取引や金融などのサービス業の活性化やグローバル・バリューチェンにおける企業のポジション確立、上海の国際貿易センター建設におけるレベルアップと拡散機能向上も実現されるだろう」と上海自由貿易試験区管理委員会副主任の王華氏は語った。
数多くの多国籍企業が上海に進出し、グローバル事業展開に伴う中国企業の越境取引と決済のニーズも生まれる今、「オフショア転売取引」は受発注・決済機能を発揮している。紡績品の製造と輸出に携わる東方国際集団上海利泰輸出入有限公司にとって、「オフショア転売取引」は確かな利益をもたらした。原材料費と人件費高騰の対策として、利泰は海外進出に踏み切った。利泰の金偉総経理は「オフショア転売取引」の効果について次のように述べた。中国系多国籍企業にとって「オフショア転売取引」の展開は肝心な一歩である。コストを抑えただけではなく、業務に対する国内本部の管理の向上も実現できる。
また今回発表された「オフショア転売取引貿易」の支援に関する7項目を見ると、「オフショア転売取引」を利用する企業は税制優遇を受けられる;金融機関が「オフショア転売取引」に效率高いサービスを提供するように支援する;「オフショア転売取引」を利用する外資系企業の多国籍企業地域統括本部認定を支援する;人材育成の最適政策を模索する;財政支援の拡充を実施する;越境金融サービス方式を開拓する;産業サービスセンターを設立するという内訳である。