上海自貿区初の「離岸孵化基地」、臨港新片区にて発足
上海浦東 アップデート: 2019-12-30
24日、グローバル化に向けて、テクノロジーを推進するためのオフショインキュベーター、「離岸孵化基地」(以下、「基地」と略す)は上海自由貿易試験区・臨港新片区にて発足した。ノキア(Nokia Corporation)などのクロスボーダー取引に携わる企業やプラットフォーム、オフショア開発に関するプロジェクトは同日「基地」に入居すると発表した。
上海自由貿易試験区 写真・Sipa
上海臨港科学技術創業センターの屈林総経理は、基地は今後、戦略パートナーのプラットフォームや技術、海外ルートを利用し、長江デルタのイノベーション資源とマッチングする。グローバル資源配分、科学技術イノベーション創出、先端産業支援、対外開放促進などの役割を果たしていくと指摘した。
紹介によると、「基地」は従来のインキュベーターと比べて、海外企業の中国進出を支援する、国内企業の海外進出を支援する、国際的な標準に沿うクロスボーダー取引システムを構築する、長江デルタ地域一体の発展の流れに乗る産官連携を推進するという4つの機能が強調されている。
臨港の科学技術イノベーション創出は2015年の第1次モデル転換を経て、スマート製造、AI(人工知能)、集積回路などの先端産業の発展に向けて各種資源を集中させてきたという。
写真・Sipa