上海、28か条の措置を打ち出し 企業発展を支援
8日、上海市政府が「上海市における疫病の全力予防・コントロール対策及び平穏かつ健全な企業発展への支援・サービスに関する若干の政策措置」を発表し、6分野にわたる28か条の措置を打ち出した。上海は新型コロナウイルスによる肺炎の全力対応という前提の下で、あらゆる方法で企業の負担を軽減し、税・財政・金融分野への支援を推進し、企業支援や雇用安定化政策を実施し、企業向けのサービスを改善し、新情勢下の「6つの安定化」(雇用・金融・貿易・外資・投資・見通しの安定化)実現のために努力するという。
疫病に立ち向かうための企業支援
第一線で新型肺炎の予防・コントロールに取り組む重点企業や疫病予防に重要な物資を対象とし、財政補助や税制優遇、特別金融支援、保険、生産拡大・生産能力向上への支援、物資輸入、疫病予防製品・テクノロジー研究開発などの面から、段階的な特別支援政策を実施する。
企業の負担を確実に軽減するための支援
新型肺炎による影響を大きく受け、生産や経営が困難になった中小企業を対象とし、賃料減少・免除、納税猶予、税制優遇などの面から、企業の負担を確実に軽減する。
金融面からの企業救済の推進
新型肺炎による影響で、資金不足に陥った企業を対象とし、与信拡大、金利優遇、流動資金向けの与信サービス提供、融資における担保サービス強化などの、面から、企業の資金不足を緩和し、資金調達コストを抑える。
確実な企業支援や雇用安定化への取り組み
新型肺炎が雇用にもたらす影響に対し、失業保険料返還、企業向けの社会保険料負担軽減、研修手当の取り扱い、柔軟な人員配置などの面から、企業の採用コストを確実に抑え、雇用の安定を保障する。
企業活動順次再開の促進
新型肺炎の徹底的な予防・コントロールという前提の下で、疫病予防用物資や人員調達、原材料供給、運輸・物流など、保障のための活動を展開し、各種企業の活動再開を支援する。
企業向けのサービス、ビジネス環境の向上
最適なビジネス環境や企業の自信をもたせるため、「一網通弁」(オンラインワンストップ式サービス)、信用修復、法律サービスなどの面から、企業向けのサービスをさらに強化する。
「若干の政策措置」の適用期間は、発表日から新型肺炎の収束後3か月まで、具体的な措置に対し各別の適用期間もある。