張江科学城、50の重点プロジェクトが調印 疫病対策と経済発展を両立
china-shftz.gov.cn アップデート: 2020-02-29
プロジェクト着工 写真・浦東発布
27日、張江科学城は重点プロジェクト合同調印・着工式を開き、上海市委常委、副市長の呉清氏、浦東新区委書記の翁祖亮氏などが出席。今回、研究開発プラットフォーム、集積回路、バイオ医薬品、人工知能、都市整備開発などの分野にわたる、投資総額364億元(約5686億円)の50のプロジェクトのうち、30が調印され、20が着工したという。
張江科学城重点プロジェクト合同調印・着工式 写真・浦東発布
携帯電話やパソコンなどの受託製造に携わる華勤通訊、リチウムイオン電池メーカーの恩捷股フン集団などが地域統括本部を設置し、バイオ医薬品業者の恩凱細胞(NK Cell)をはじめとする企業はR&D(研究開発)センターを発足させた。ほかに、イノベーション創出や産業集積を促す複数のプロジェクトもあった。
また、火山石基金、創伴二期、芯火基金などの新設投資ファンドプロジェクトは、集積回路、バイオ医薬品、人工知能という張江の3つの主要産業をめぐって、企業支援活動を行っていく。上海国際医院安置房(安置房とは、立ち退き者用住宅のこと)、コストコ(COSTCO)ホールセールクラブなどの都市整備開発プロジェクトが張江科学城のアメニティ向上や都市化を目指している。
今回の調印式で、各企業の代表者は第一線に赴き、新型肺炎に立ち向かった医師や看護師たちに感謝と敬意を表し、ウイルス対策支援のための医療物資を寄付した。今まで、張江の企業らはすでに感染症の流行地域へ約1億元(およそ15億円)相当の寄付を行ったという。
寄付物資 写真・浦東発布