多国籍企業、中国投資を加速
china-shftz.gov.cn アップデート: 2020-02-29
新型肺炎の感染拡大が各業界へ影響をもたらしたが、ペプシコーラで知られる米食品、飲料会社、ペプシコ(PepsiCo)をはじめとする多国籍企業は中国への投資を拡大し、中国市場に対する自信を示した。
写真・Sipa
ペプシコはこのほど、中国の菓子メーカー、好想爾健康食品股フン有限公司から合意を得て、好想爾傘下の杭州郝姆斯食品有限公司を7.05億ドル(約767億円)で買収した。郝姆斯は中国のスナック菓子業界を代表する大手メーカーの1つで、有名ブランドの「百草味」を傘下に持っている。
「ペプシコは最も早い段階で中国に進出した多国籍企業の1つです。過去10年間、我々はパートナーたちと協力し、中国市場へ総額480億元(約7453億円)以上の投資をしてきました」とペプシコ大中華区CEOの柯睿楠氏は話した。「百草味」は豊かな製品群や、軽資産とEC(電子商取引)にフォーカスしたビジネスモデルで、ペプシコの中国事業を補完することができる。ペプシコにとって、今回の買収は中国での長期的な発展戦略の重要な一環だという。
ペプシコのほか、建設機械の製造に携わるスイスの企業体、リープヘル(Liebherr)やドイツの大手医療機器メーカー、シーメンスヘルスケア(Siemens Healthineers)なども中国投資を加速させた。
20日、多国籍企業399社に対した電話調査に基づき、華南美国商会(AmCham South China)は「新型肺炎の影響に関する特別報告」を発表した。「報告」によると、75%の多国籍企業は計画を変更せずに中国市場へ投資すると伝えた。また、その大多数は中国政府の対応能力を信じたようだ。