上海、化粧品輸入二桁増加
上海浦東 アップデート: 2020-05-27
写真・VCG
今月、LVMHグループ傘下の化粧品小売ブランド、セフォラは上海において中国国内初めての体験店舗を開設した。同店舗は、店頭で新発売された化粧品を体験し、通販で購入するという形態で運営されている。こういった販売方式が成立するには上海の制度革新が欠かせない。
新型コロナの影響を受けたが、今年1月から4月まで上海の化粧品輸入は二桁の増加となった、と上海税関発表のデータが示した。その内、大部が上海外高橋保税区を経由して輸入された。外高橋国際貿易運営センターのある責任者によると、このような成果を成し遂げた理由として、海外の化粧品ブランドは中国を安定的に拡大する市場として認識していることが挙げられる。
上海税関や上海薬品監督管理局といった政府部門は3年も前に非特殊用途化粧品の輸入利便化措置を打ち出した。それに伴い、多くの化粧品業者は上海に進出し、新商品をいち早く中国消費者の手に届ける。今年1月から4月まで登録された新入荷化粧品は3171種類に達し、前年同期比53.6%増だった。
また、違う名目の商品が同一倉庫で管理されるフレキシブルな制度がある。そこで、企業の自主性が引き出され、運営コストを最小限に抑えることもできるという。