上海自由貿易試験区初の中独合弁病院、上海在住者向け海外診療サービスを開始
写真・浦東発布
上海阿特蒙医院は、上海自由貿易試験区が発足以来、区内初の中独合弁病院であり、サービス業開放拡大の試行プロジェクトでもある。
浦東外高橋に立地する上海阿特蒙医院は去年9月より開業し、半年以上の試行的運営を経て、様々な成果を収めた。今年4月より、上海阿特蒙医院は正式的運営を開始し、5月19日、病院初の膝関節手術が完遂された。6月5日、阿特蒙国際診療センターは上海在住者向け遠隔診療サービス、Mayo・Artemed海外ビデオ問診を開始し、患者は自宅でも海外のハイクオリティの医療サービスを享受できるという。
また、病院は外来患者向け国際診察サービスを導入した。患者の診療情報・病歴をまとめ、英語版を作成するサービスや現場通訳サービスといった便利な受診支援サービスも提供されている。
上海阿特蒙医院は私立病院であるが、公立並みの価額で医療サービスを提供している。病院は市・区政府や上海自由貿易試験区保税区管理局の支援を得て、医療保険対象医療機関群に加わろう姿勢を取っている。
中国(上海)自由貿易試験区初回制度革新において典型的な企業ケースサンプルまとめ——上海阿特蒙医院有限公司
企業概要
独Artemedグループは世界トップレベルのある専門的病院と介護サービスを運営している機関である。上海阿特蒙医院有限公司(以下、「上海阿特蒙医院」と略す)は2015年に設立され、独ArtemedグループとSilver Mountainにより、上海自由貿易試験区において設立された最初の国際総合病院プロジェクトであり、二期に分けて建設する予定で、現在、当病院の一期整形外科センター(200床規模)と一期のPET-MRI先端映像センターが建設中で、2018年秋に開業計画が立てられた。
政策活用
「ネガティブリスト」の管理モデルは国内外の良い資源の融合協力を促進している。上海自由貿易試験区が「ネガティブリスト」の管理モデルとサービス業の拡大が実施されてから、合弁医療機関が成立となった。2014年7月22日にドイツArtemedグループ、シルバーマウンテンキャピタル有限会社、上海市外高橋保税区三聯発展有限会社と上海市外高橋保税区医療保健センターは、上海自由貿易試験区で上海阿特蒙(Artemed)医院有限会社を試験区において初の外資系総合病院として共同に建設することになり、戦略的連携枠組み協定を締結した。
貿易便利化の対策は医療設備・消耗品の輸入に役立つ。医療設備・消耗品の輸入に関して、上海阿特蒙医院は上海自由貿易試験区の便利な輸入申告手続きと輸入品配送モードにもたらしたコスト優位に恵まれ、国際直接調達で消耗品輸入の申告時間が減少され、区内で消耗品の輸入・配送モードで生じたコスト優位に恵まれ、革新的な医療消耗品配送センターと構築された。上海自由貿易試験区における利便性のある政策は、上海自由貿易試験区内で医学・教育・研究という特色のある国際レベル医療プロジェクトになるためのPET-MRなどの先端映像設備の導入にも有利である。上海阿特医院は上海市単一疾患における決済医療改革に参加し、医療保険の料金で社会に国際レベルの医療サービスを提供し、国際都市である上海の全体的な医療レベルを向上させ、中国の数多くの患者に利益をもたらしている。
ケースコメント
医療サービスは、上海自由貿易試験区においてサービス産業の拡大と開放にとって重要な分野であり、上海阿特蒙医院有限公司が上海自由貿易試験区内に許可された最初の国際総合病院プロジェクトとして、中国における医療分野の開拓に役立つ模索である同時に、多層的かつ多様化な医療サービスシステムの構築に示範の意味も含まれている。