上海自由貿易試験区発足7周年 「上海経験」を共有
上海浦東 アップデート: 2020-08-25
写真・VCG
2020年に発足7周年を迎える上海自由貿易試験区について、8月20日に行われた商務部恒例の記者会見に出席した高峰報道官は、上海自由貿易試験区が我が国初めての自由貿易試験区として、改革の全面的深化と開放の拡大のための新しい道を探し、新しい経験を積み重ねる使命を担っていると語った。
高峰報道官は、発足以来の7年間、上海自由貿易試験区は貿易投資の自由化・利便化、政府の職能転換、金融の開放・革新、事中・事後監督管理などの分野において、数多くの制度革新の重要な成果を上げ、全国に「上海経験」を貢献してきたと指摘した。
商務部が全国あるいは特定の地域へ複製し押し広めた260項目の制度革新成果のうちの124項目は、上海自由貿易試験区の独創あるいは共同発起により形成した。例えば、外商投資参入前国民待遇プラスネガティブリスト管理制度・国際貿易「単一窓口」・「証照分離」改革・自由貿易アカウントなどがあった。2020年6月末まで、上海自由貿易試験区の新設外資系企業は1.2万社、浦東新区全体の7割以上を占めた。外資導入の実際利用額は371億ドル(約3.9兆円)で、輸出入総額が日増しに増加し、上海市全体の4割以上に占めている。
今後について、高峰報道官は、商務部はこれから関係地域や部門と協同して質の高い自由貿易港・自由貿易試験区建設を引き続き推進すると表明した。具体的に以下の4つのポイントがある。①自由貿易試験区に改革開放におけるより多くの自主権を与える。②区別のある模索を踏み込んで重ねる。③自由貿易試験区の制度革新成果を持続的に全国や特定の地域へ複製し押し広める。④海南自由貿易港においてクロスボーダーサービス貿易のネガティブリストを制定し発表する。
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