全国改革開放とイノベーション発展の先駆者である浦東
写真・経済日報
全国初の新区発足から総合関連改革試行地、自由貿易試験区の建設まで、浦東は国家を代表して重要な改革開放措置を実施してきた。浦東新区元党工委書記、管理委員会主任の趙啓正氏は浦東開発・開放に参加し、その偉大なる歴史を見届けてきた。「浦東の開発者は『地球儀の傍で浦東開発の道を考える』という励ましのスローガンを掲げた」と趙啓正氏は伝えた。
改革開放は浦東の鮮明な特徴となっている。陸家嘴金融貿易区は我が国唯一の「金融貿易」と名づけられた開発区であり、中国の都市構造に新たな理念を提供し、モデルを樹立した。現在、このエリアには外資系金融機関の中国業務が集積しており、全国の4割以上の外資系法人銀行と、上海の9割近くの外資系財産保険・生命保険会社が集まっている。ほかに、上海証券取引所、上海先物取引所、中国金融先物取引所など10数の金融要素市場と金融インフラ機構もあるという。今年初めて登録された外商独資私募ファンドであるラッセル投資管理(上海)有限公司の譚穎総経理は「グローバルな視点から見ると、ここは資産運用業界にとって世界に最も見通しが明るくて、魅力的な市場の1つだ」と伝えた。
投資・貿易・金融・事中事後監督管理などに焦点を当て、浦東は率先して国際的なルールに適応した制度体系を構築し、外商投資ネガティブリストや国際貿易「単一窓口」をはじめとする基礎的・核心的な制度イノベーションを創出し、328項目の制度イノベーション成果を全国範囲内で複製し押し広めた。制度イノベーションの「畑」は「森林」になりつつある。上海交通大学中国都市治理研究院の陳高宏副院長は「浦東が国際的な役割を果たした。『地球儀の傍で浦東開発の道を考える』ことから陸家嘴の建設段階、保税物流パーク、自由貿易試験区の開設まで、世界に中国イメージを見せた」と述べた。