中国、ECMO製造や5G開発などの産業への外資投資を奨励
国家発展改革委員会と商務部(省)は28日に「外商投資奨励産業目録(2020年版)」を発表した。2021年1月27日から施行される。新華社が伝えた。
そのうち全国外商投資奨励産業目録には、▽人工呼吸器、ECMO(体外式膜型人工肺)、モニター、PCRシステムの製造▽オンライン教育、オンライン医療、テレワークのシステムの開発・応用サービス▽第5世代移動通信(5G)技術の開発応用など、65項目が追加されたほか、51項目について修正が行われた。
目録に挙げられた外商投資項目は、法律、行政法規、国務院の規定に基づいて税金や用地などの優遇措置が適用される。20年版目録では、中部・西部地域外商投資奨励産業目録に62項目が追加され、37項目の修正が行われた。
具体的に見ると、主な追加・修正の内容には次のようなものがある。
産業チェーン・サプライチェーンにおける外資の積極的な役割をさらに発揮させる——
原材料の分野で、高純度フッ化水素酸やフッ化水素などの項目を追加・修正。
部品の分野で、高圧真空部品や特殊バルブなどの項目を追加・修正。
最終製品の分野で、集積回路のテスト装置や人工呼吸器などの項目を追加・修正。
生産型サービス業への外資の投資を一層奨励する——
研究・開発・設計の分野で、5G技術の研究開発やブロックチェーン技術の開発などの項目を追加・修正。
ビジネスサービスの分野で、先端設備のメンテナンスやデジタル化生産ラインの改良・集積などの項目を追加。
現代型物流の分野で、越境EC小売やコモディティ輸出入仕分けセンターなどの項目を追加・修正。
情報サービスの分野で、オンライン教育、オンライン医療、テレワークなどの項目を追加。
中部・西部地域への外資の投資を一層奨励する——
黒竜江省や雲南省などにおける農産物加工などの項目を追加。
河南省、陝西省、広西壮(チワン)族自治区などの省・区における医療機器などの項目を追加。
湖北省、四川省、重慶市などの省・市における半導体材料などの項目を追加。
遼寧省、安徽省、湖南省などの省における高等職業教育機関の項目を追加。
海南省における商業貿易、航空・水上輸送、金融、観光などに関連する項目を追加。
奨励類目録の修正周期はこれまで3-5年だったが、今回の修正は前回から1年しかたっていない。同委員会の関係責任者は、「これは外資をさらに安定させるための重要な措置だ。今回は外商投資を奨励する範囲をさらに拡大し、製造業、生産型サービス業、中部・西部地域のプロジェクトを重点的に増やし、外資導入の方向性を誘導し、外資の信頼感を高め、外資の基本面の安定と産業チェーン・サプライチェーンの安定を促進する」と述べた。
出典:「中国、ECMO製造や5G開発などの産業への外資投資を奨励」(人民網日本語版)