ゲーム産業が上海自由貿易試験区で熱くなった理由は?
写真・VCG
中国では、Xboxをはじめとするテレビゲームに熱中する者がたくさんいる。しかし、あまり知られていないことに、彼らが世界各地のXboxゲームを楽しめるのは、上海自由貿易試験区の「試験畑」に立地するある「001号」企業のおかげである。上海自由貿易試験区の「001号」に登録された企業である上海百家合信息技術発展有限公司は発足後、『キャンドルちゃん』などの自主開発ゲームを海外でリリースしたほか、60近くの海外ゲームをも国内に導入した。7年間、百家合は中国のゲーム産業が急速に発展し、国産ゲーム作品が世界へ進出することを促した一員であり、上海自由貿易試験区が絶えずビジネス環境を改善し、ハイレベルの開放を推進することの立会人でもある。「国内ゲーム業界の発展を後押しし、世界に中国の文化を伝える」と百家合の朱穎運営責任者は述べた。「上海のビジネス環境が不断に改善されると実感し、将来の発展を期待し、未来に自信を持っている」。
優秀な国産インディーゲームを海外にリリースすることは容易ではない。百家合はこういったゲームスタジオに支援を提供した。国産ゲーム『キャンドルちゃん』は一つの例だろう。ろうそくの姿をしながら、両足を持っているキャラクター「キャンドルちゃん」が、なぜ自分が燃えているのかと自問する中で闇夜を明るく照らす大きな存在になることを決意し、自身を導く光を放つ遠方の灯台へ向けて歩みを進める。彼は10秒しか燃えないが、トラップやモンスターなどに直面しなければならない。百家合との提携により、このゲームはXboxなど、各ゲームプラットフォームに登場し、更に国際的なゲーム展に出展する機会をもらえた。海外のゲーマーに好評され、大きな成功を収めた。
写真・百家合より提供
百家合がこのようなことをできるのは、上海自由貿易試験区の優れたビジネス環境の賜り物である。上海自由貿易試験区のモデル事業を通して、XboxやPS4などのゲーム機の国内への導入が加速され、国内のゲームエンジンや設備の開発も加速した。一方、PCやスマホゲーム開発を行う業者も上海自由貿易試験区で事業を展開している。例えば、網易(ネットイース)の子会社はブリザード社のゲームを多数代理運営した。ゲーム業界の専門家によると、中国のゲーム産業は多分野において海外のAAAゲームに挑み始め、また、国内に新興するクラウドゲーム産業の見通しも明るいだろう。