張江示範エリア、10年の歩みと今後の展望を市政府記者会見で解説
写真・上海発布
このほど行われた上海市政府記者会見において、張江国家自主イノベーション示範エリアの建設・発展に関する情報が紹介された。同エリアの建設は、自主的イノベーション戦略を実施し、イノベーション型国家を建設するための重要な配置と中国の特色がある自主的イノベーションの道を模索する重要な実践であり、上海科学技術イノベーションの中心地建設の重要な一部である。
この10年、張江示範エリアは中央による戦略配置・改革イノベーションをしっかりと実施し、自主的イノベーション能力やイノベーション創出をけん引する能力を全面的に強化し、政策革新・オリジナルイノベーション・産業育成・イノベーション生態系などの分野で目覚しい成果を上げ、戦略性新興産業を育成する役割を果たし、イノベーション駆動型発展を実現する示範的なエリアとなっている。
張江示範エリアは国務院による「上海張江国家自主イノベーション示範エリア発展計画綱要(2013~2020)」に関する返答に基づき、「計画綱要」の各項目の任務を遂行し、各項目の建設が新たなステージに入り、上海科学技術イノベーションの策源地としての役割を果たし、経済の質の高い発展をけん引した。2020年末まで、張江示範エリアは上海においてイノベーション能力が最も強いエリアとなり、李政道研究所や朱光亜科学技術研究院など、国家レベルの研究開発に携わる330機関を集めた。
上海光源
上海光源を含む14の国家重大科学技術インフラが張江示範エリアに位置し、施設数、投資額が全国一流であり、グローバルに向けてサービスを提供している。そして、約10万社のテクノロジー企業と9000社の国家ハイテク企業が集まっている。3つの先端産業である集積回路、バイオ医薬、人工知能が急速な成長を遂げた。
また、上海全市の8割以上のハイレベル人材と820のイノベーション・起業に向けたサービス機関を有し、張江示範エリアは市政府による「グローバル影響力を有する科学技術イノベーションの中心地建設加速に関する意見」を踏み込んで実施し、重要な役割を果たしている。
今後の展望について、エリアは①国家戦略をしっかりと実施する②自主的な研究開発を堅持する③イノベーション創出のルールを守る④示範エリアとしての役割を果たす⑤張江ブランドの影響力を拡大するという5つの方向を定めた。