ロシュ最初のアクセラレーターが建設開始=浦東
写真・浦東発布
このほど、浦東・張江において、投資額が2億元以上に達したスイス製薬大手、ロシュの中国アクセラレーターが建設開始した。同施設はロシュグループの最重要戦略投資プロジェクトとロシュ最初の自主運営アクセラレーターとして、中国の医療分野のイノベーション創出をサポートし、科学研究から薬品への実用までのプロセスを加速させ、中国テクノロジーのグローバル化を推進するという。
紹介によると、ロシュのアクセラレーターは2022年の第1四半期に竣工して運営をスタートする。総面積が5000㎡以上に及ぶこの施設はロシュの資源と優位性を活かし、創薬、診断、個別化医療、人工知能などに携わるスタートアップ企業に個性化のサポートプランを提供する。これらの企業はロシュの現地資源や研究開発から商業化までの全面的な支持をもらえる。例えば、テクノロジー、商業戦略、運営などの指導のほか、研究ファンドなどという資金調達上のサポートもある。
2004年、ロシュの中国研究開発センターが設立され、2019年は更に投資を受け、ロシュ上海イノベーションセンターに格上げされた。2020年、ウイルス感染症に見舞われたが、ロシュグループは中国市場を信頼し、中国への投資を拡大する中国2030計画を発表した。
今回のアクセラレーター建設開始式で、ロシュグループのシュヴァンCEOは「中国市場はロシュのグローバル戦略の重要な一部であり、ロシュは上海をバーゼルとサンフランシスコに次ぐ第3のグローバル戦略センターとしてつくっていく。今回のアクセラレーターはこのプロセスを加速させるだろう」と伝えた。
ロシュは浦東・張江に進出した最初の外資系製薬企業で、中国に根ざして27年もが経った。ロシュの周虹中国総裁によると、ロシュ中国アクセラレーターの発足はロシュのイノベーション創出現地化という重要なモデル転換を示し、同施設はグローバルなイノベーションセンターを目指しいる。