浦東新区バイオ医薬産業シンクタンクが発足
上海自由貿易試験区 アップデート: 2021-06-15
写真・浦東発布(以下同様)
6月9日、張江において、「新社会階層の知恵を活用し、市や区のバイオ医薬分野の人材を集め、浦東のバイオ医薬産業発展を中心に討議と交流を行い、浦東の社会主義現代化建設をリードするエリアづくりをサポートする」ことを趣旨とした上海市新社会階層特別提案会が開催された。会議では、浦東新区バイオ医薬産業シンクタンクが発足した。
浦東新区委常委・統戦部長の張峰氏によると、バイオ医薬産業シンクタンクは68人のメンバーと8人の特別招請専門家により構成され、人材と知恵の優位性を活かし、業界最先端の研究を行って発展報告を発表し、企業発展に関する政策要請を提案する。
浦東は3年間でバイオ医薬産業総生産1000億元規模を実現させ、科学成果、コア技術、革新薬・医療機械開発、そして成果の実用化に取り組む計画を立てている。一方、シンクタンクの設立は、スタートアップ企業にとって政府や高等教育機関との間の橋を架ける。「わたしたちスタートアップ企業にとって、政策と産業発展の方向を理解するのは非常に重要である。更に、シンクタンクは資源統括のプラットフォームを構築してくれる」と森億医療の張少典CEOは述べた。
また会議では、浦東バイオ医薬産業シンクタンクの発足を皮切りに、これからほかの「ハードコア」産業に向けたシンクタンクを構築していくと伝えられた。「バイオ医薬産業の発展はシステム的なプロジェクトであり、この千億レベルの産業をより良く、速く、強く、質高くするためには各界のサポートをもらわなくてはならない。シンクタンクはバイオ医薬の研究開発やインキュベート、産業化など各分野を貫通させ、産業チェーンの構築に力を入れる」と浦東新区科学経済委員会党組書記の範金成氏。