国内初の外資全額出資の証券会社が陸家嘴に
上海自由貿易試験区 アップデート: 2021-08-18
8月6日、米金融大手JPモルガン・チェースは、中国証券監督管理委員会より同社が証券会社、摩根大通証券(中国)への全額出資に対する承認を得たと発表した。摩根大通証券(中国)が中国初の外資全額出資の証券会社となっているという。
摩根大通証券(中国)は2019年に設立され、本部は上海に位置する。同社は2020年3月から、中国と海外のクライアントを対象に証券マネジメント、証券投資コンサルティング、証券仲介などの業務を展開し始めた。
JPモルガンの取締役会長・CEOのJamie Dimon氏は、「JPモルガンと数多くのクライアントにとって、中国は世界で最も大きなチャンスの1つだ。JPモルガンの規模と国際的な実力は独自の優位性を示し、中国企業の成長と海外投資者の中国市場参入をサポートしていく」と語った。
JPモルガンのアジア太平洋地域主席・CEOのFilippo Gori氏は、「中国で全額出資の証券会社を設立したことはこの市場で達したもう1つの一里塚である。中国の金融市場の発展とクライアントのニーズは多様化が進んでいる背景の下で、今回の全額出資証券会社の設立により、JPモルガン中国業務のプラットフォームと実力が強くなるだろう」と話した。
JPモルガンの中国区CEOの梁治文氏は、「1921年、中国で初めての支店を設置したことから、JPモルガンは中国に根ざして100年もの時間が経った。これからJPモルガンは積極的に業務を展開し、中国での更なる発展を実現させていく」と伝えた。