上海自由貿易試験区、グローバル取引・調達に便利な「離岸通」プラットフォームが発足
上海自由貿易試験区 アップデート: 2021-10-20
写真・浦東発布(以下同様)
10月14日、国内外のデータを統括し、離岸(オフショア)貿易の審査をサポートするための中国(上海)自由貿易試験区「離岸通」プラットフォームが外高橋保税区にて発足した。このプラットフォームは自由貿易試験区でのグローバル取引・調達に便利をもたらすという。
オフショア貿易は、貨物運輸が海外、資金決済が国内で行われるという特殊貿易モデルだ。紹介によると、「離岸通」は税関や海運、港のデータを導入し、銀行によるオフショア貿易の審査をサポートする。現在、「離岸通」は17の国や地域の税関データを取得し、その情報ネットワークが世界中60%以上の海運業者と港をカバーした。データの統括により、このプラットフォームは浦東新区だけではなく、長江デルタ地域ないし全国の離岸貿易にサービスを提供する見込みだ。
中国銀行のある責任者は、「離岸通」が貿易審査の簡素化と企業業務展開の利便化に役立つと評価した。ソニー電子運営(中国)有限公司によると、新型コロナの影響を受けたが、「離岸通」を通して、企業は海外の在庫を調達してサプライチェーンの安定を向上させることができる。
上海自由貿易試験区保税区管理局財政と金融サービス処の梁翔処長は、「離岸通」がオフショア貿易取引業務の更なる拡大に拍車をかけたと語った。これから、上海自由貿易試験区は「離岸通」の各機能を更に改善し、企業決済業務の利便性を上げるという。