消費市場ビッグデータ実験室（上海）のモニタリングによると、春節連休（1月30日から2月5日まで）の七日間、上海全市オフライン消費の支払金額は371億元、新型コロナ前の2019年旧暦同期比28.6%増。今年の春節期間、上海全市オフライン消費は「前期が低く、後期が高まる」という右肩上がりのトレンドが現れている。そのうち、4日と5日全市オフライン消費の支払金額は2021年の旧暦同期比それぞれ14.6%増と19.0%増、2019年の旧暦同期比それぞれ57.9%と39.2%となった。

春節期間、上海全市飲食業界オフライン消費の支払金額は39.2億元、2021年同期比8.7%増、2019年同期比9.7%増。化粧品、靴と帽子、食料や油などの食品の消費は2021年同期と比べれば、それぞれ1.9倍、1.3倍と0.7倍増で、2019年同期と比べれば、それぞれ2.2倍、3.5倍、2.6倍増加した。

今年春節期間の消費市場は以下のような特徴が見られる。

民俗消費は春節期間の人気選択となっている。豫園商城は「シャンハイの昔ながらの味　無形文化遺産の新体験」の特色エリアを設置して、連休中、一日の観光客数は最高で30万人も超えた。上海環球港は「威風中国年」キャンペンを打ち出し、七日間の売上高が前の七日間比30%以上増加した。宝山万達は「万物市集・無形文化遺産中国年」キャンペンを打ち出し、七日間の売上高が前の七日間比60%以上も増加した。

５ヵ所の新しいショッピングモールが人気商圏となっている。嘉定印象城、青浦万達茂、松江万達などの企業の売上高は前年同期比いずれも２桁増になった。

かつてなかった祝日の割引が目立つ。百聯グループは「10億元紅包大拝年」（10億元のお年玉で新年を祝う）キャンペーンを打ち出し、傘下の聯華スーパーマーケット、東方商厦（奉賢、金山店）、永安百貨店は連休七日間の売上高が春節前の七日間と比べれば、明らかな上昇を見せている。虹橋天地は「不亦楽『虎』新年シーズン」キャンペーンで8888個VIP紅包を用意して、めでたくて喜ばしい新春の雰囲気を作り出した。

飲食消費の売れ行きも好調。上海市商務委員会の指導のもとで、飲食調理業界協会は団欒飯、年夜飯（大晦日、一家団欒で食事すること）出前リストを公表して、二回に分けて、合わせて81社の飲食、食品企業を推薦し、1616箇所の店舗に及んで、205の半調理済みセットと調理済みセット、特色料理を精選した。サンプリング調査の結果によると、上海全市の店内で召し上がった年夜飯の総量は前年同期比約10%増加して、昼間店内で食事する総量は前年同期比15%近く増加した。それに、年夜飯の出前の売り上げは前年同期比20%近く増加したという。

北京冬五輪は上海の消費に新たな原動力をもたらした。各商圏は氷雪関連のイベントを打ち出した。例えば、百聯又一城は冠軍氷場と協力して、アイス公益公開授業を打ち出し、春節七日間の売上高は前の七日間と比べて60%近く増加した。スキーブランドSNOW51は百聯TX淮海｜ユースパワーセンターで世界で初めてとなるコンセプト店を開設し、室内スキーシミュレータを導入して、新たな氷雪消費モデルを作り出した。さらに、このモデルは晶耀前滩、港匯恒隆、興業太古匯などのショッピングモールに拡大され、消費者に好まれている。

ハイエンド消費は好調な成長を保つ。恒隆広場、静安嘉里センター、港匯恒隆などのショッピングモールはそれぞれも一連の春節キャンペーンを打ち出し、春節七日間の売上高も喜ばしい成長を見せている。

輸入博覧会の波及効果は見られている。南京路歩行者天国輸入博集市（市集と同意味、昔からあるもので、決まった場所で定期的に行われる交易活動を指す）春節七日間の売上高は前の七日間と比べて60%以上増加した。

アウトレットは祝日消費ブームを迎えた。フィレンツェタウンや百聯アウトレットは春節七日間の売上高は前の七日間と比べて著しく増加した。

空港第一店の人気が急に高まってきた。虹橋国際空港はおしゃれ文化、オープン型、体験強化を特色として、モデル転換とレベルアップを図り、Lavazzaカフェやファーミリマートなどの数ヵ所の空港第一店の人気が高まりつつあった。

オンライン春節用品市場は活力が湧いてきた。盒馬鮮生上海地域の売上高は30%以上の増加を見せている。美団上海地域の店内飲食消費は前年同期比24%増加した。達達グループ傘下の京東到家は「京東ワンアワー配達ショッピング」サービスを打ち出し、10万以上の店舗がオンライン営業を展開し、上海地域の売上高は同期比1.4倍増加した。

主副食品の供給は秩序がよくて安定。春節連休期間の1月31日から2月6日まで、上海に残って年を越す人数が前年より少なくなったため、肉や野菜の卸売取引量が減少したが、上海地域主副食品市場の供給は正常であった。