強靭性がある中国経済:外資企業が長期的に中国で投資する決意を固め
新型コロナウイルスのパンデミックが続き、世界経済の回復原動力が不足し、世界環境がより複雑且つ厳しくなりつつあるなか、一部の在中国の外国商会の報告書によると、安定的に回復している中国経済、巨大な市場潜在力及び持続的改善されているビジネス環境は数多くの外資企業が長期的に中国市場に根を下ろしていく決意を固めることにつながった。
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「中国ビジネス環境調査報告書」(第24号,中国米国商会&PWC):
「新型コロナウイルス感染症などの影響を受けているが、6割近くの調査対象企業は昨年中国で利益を得たあるいは豊かな利益を上げたと表明し、三分の二の企業は2022年中国での投資を拡大する予定。」
「商業決意調査2021-2022」(中国ドイツ商会&KPMG):
「中国は依然としてドイツ企業が世界における重要な市場の一つ。2021年、6割近くの中国におけるドイツ企業は業務の拡大を遂げ、71%の対象企業は中国での投資を増加し続けると表明した。」
中国米国商会主席華剛林氏:
「中米関係は世界平和と繁栄に直接的且つ深い影響がある。多くの米国企業にとって、中国市場は非常に重要である。」
米クアルコム社中華圏孟樸会長:
「中国はクアルコムにとって世界最大の市場とイノベーション基地の一つであり、我々と中国の提携先はスマートフォン、集積回路、ソフトウェア、自動車、モノのインターネットなど多くの分野までに協力を拡大しており、中国経済の持続的且つ安定的な成長はより多くのチャンスをもたらし、われわれは中国市場の発展見通しを常に楽観視している。」
マイクロソフトシニア副社長、マイクロソフト中華圏会長兼CEO侯陽氏:
「中国のデジタル経済は速く発展しており、巨大なイノベーションチャンスを示している。われわれは各方面のパートナーと手を携え、共にデジタル経済時代の新たな機会を掴むことを望んでいる。」
過去一年、中国の実行ベース外資導入額は初めて1兆元を超えた。今年、国内外の情勢がより複雑で変化が続く中、いかに一歩進んで外資系企業が中国で経営活動を展開する信頼感を高めるかが非常に重要になった。
商会の報告書からは、さらに感染症の影響を緩和し、運営コストを低減し、ビジネス環境を持続的に改善するという期待を示した外資企業は少なくないことが分かる。
それに対して、今年の政府活動報告には以下のことが盛り込まれた。外資参入ネガティブリストを踏み込んで実施し、外資企業の内国民待遇を徹底させる。外商投資の推奨範囲を拡大し、外資のミドル・ハイエンド製造、研究開発、現代サービスなどの分野と中・西部、東北地区への投資拡大をサポートする。外資促進に向けたサービスを最適化し、重要プロジェクトの早期実行を推し進める。自由貿易試験区と海南自由貿易港の建設を着実に推し進め、開発区の改革・革新を促進し、総合保税区の発展レベルを高め、サービス業開放拡大総合試行地区を増やす。
フランスSANOFIグループ中華圏の関係責任者張和平氏:
「今年の政府活動報告は投資において我々を大いに励ましてくれた。中国は確固としてレベルの高い対外開放を推進し、イノベーションを駆動力にする質の高い発展を堅持し、ビジネス環境の最適化により一層力をいれ、外資企業が中国で長期にわたり深耕していくために広いプラットフォームを提供している。」
コンサルティング会社安永(EY )華中地域マネージングパートナー周優妹氏:
「外部環境が複雑に、厳しくなりつつあるなか、中国が新たな発展枠組みの構築を加速させることはより緊迫になっている。安永はチャンスを掴み、「一帯一路」(the Belt and Road)共同建設にサービスを積極的に提供し、自由貿易試験区と自由貿易港の建設計画、外資のビジネス環境の最適化などの分野でより多くの専門サービスを提供し、中国企業の海外への進出と外資・対外貿易のよりよい発展を後押しする。」
KPMG中国のチーフエコノミスト康勇氏:
「2022年、中国の外商投資は相変わらず高止まりを続ける見込み。こういう分析と判断は中国の経済は良好な状態が続いているという基本面、及び市場規模、産業関連施設、インフラ、ビジネス環境などの面における総合的な競争優位性に基づくものである。」
以上のような中国における外資系企業からの声は中国市場の魅力を裏付けた。政府活動報告に指摘されている通りに、「開かれた中国大市場は、必ずや各国企業の中国での発展により多くのチャンスをもたらすであろう。」