感染症流行中に上海で事業拡大し続ける国際資産管理機関 中国経済を楽観視
新型コロナウイルス感染症再流行中で、数社の国際資産管理機関は相変わらず上海拠点の適格外国人有限責任組合員(QFLP)試行資格と適格国内有限責任組合(QDLP)試行資格を積極的に申し込み、上海グロバル資産管理センターの建設に加わる。数社の国際資産管理機関は上海国際金融センターの先行きについて明るい見通しを持ち、中国市場で深耕していく中長期の計画を変えていないと示した。
最近、漢領資本(Hamilton Lane)、建銀国際(CCB International)、鼎暉投資(CDH Investments)集富亜洲(JAFCO Asia)の4社は上海拠点のQFLP試行資格を申し込み、貝莱徳基金(BlackRock)、安中投資の2社はQDLP試行資格を申し込んだ。上海市地方金融監督局は上海市感染症予防抑制対策を貫徹し実施するとともに、積極的に市場需要に応じて、上海市商務委員会、上海市市場監督管理局、外貨局上海市分局などの関係部門と共同で、試行資格の共同評価の流れを速やかに調整し、オンライン評価の方式を採用して、リスクマネージメントを緩めなく、サービスを止めなく、業務取扱を延期しないことを実現した。
今、すでに6社が承認された。そのうち、漢領資本は上海市初のQFLP試行の形式でセカンダリーフォンド(S基金)を設立した機関であり、貝莱徳基金はQDLP試行に参加した初の外商100%出資の公募基金管理会社であり、安中投資は初の外商投資私募証券投資基金管理者(WFOE PFM)を主体とし、QDLP業務の展開が許可された機関である。これらの試行機関の業務展開に伴い、上海市はQFLP試行とQDLP試行においてより多様な事業モデルを模索していく。
それ以外に、また数社の国際資金管理機関は上海市の発展に対して明るい見通しを持ち、中国での事業を拡大することを計画し、試行限度額を追加する申請を出した。このほど、QDLP試行資格を持つ瑞信投資、品浩投資、瑞鋭投資はそれぞれ2億ドル、2億ドル、1億ドルの追加試行限度額が承認され、これで、3社の承認された試行総額は、瑞信投資が4億ドル、品浩投資が4億ドル、瑞鋭投資が1.5億ドルに達した。QFLP試行資格を持つ海納華と信旌投資はそれそれ0.7億ドル、5億ドルの投資限度額を追加し、2社の承認された試行限度額は海納華が7億ドル、信旌投資が10億ドルに達した。また、路博邁(Neuberger Berman)と橡樹投資(Oakwood Investments)などは試行限度額を追加し、上海での資産管理事業を拡大することを計画している。
業界関係者は世界資産管理大手の布局動きを経済の先行きを予測するためのバロメーターに見えてもよいと考えている。これらの世界資産管理業のエリートは続々と中国での事業を拡大するのは中国経済を信頼しているシグナルを発することとなった。
関係者によると、この次、上海市地方金融監督管理局は引き続き関係部門と共同で、需要と目標を主導にして、感染症対策をしっかり実施する同時に、より多くの外国の優れる資産管理機関が上海へ入居し、事業を展開することをサポートし、機能のイノベーションを模索し、専門的で国際的な、レベルが高い資産管理サービスシステムを改善し続けていくという。