第五回輸入博覧会の文化財展示品の入国検査が完了、申告された展示品総価値が約12.6億元
10月26日午後、第五回輸入博覧会(以下は輸入博と略称)に出展する文化財の展示品は検査が完了し、文化財の臨時入境登録審査の手続きが始まった。
昨年の第四回輸入博で設立された文化財芸術品セクションは、輸入博で最も芸術的な雰囲気、文化的風格が溢れる展示エリアになった。それに、最終的に9機関の41点の作品が取引され、取引総額は7.6億元に達した。今年に入って、上海市文化と観光局(上海市文物局)は国家文物局のサポートと具体的な指導のもとで、国際重要な芸術品取引センターの建設をめぐり、ハイレベルの対外開放の促進と制度型の開放の拡大という全体目標に的を射て、文化財芸術品取引の浦東における立法を手掛かりにし、輸入博の人文交流機能の向上に助力し、政策の拡散効果を発揮し、多元的な主体が文化財芸術品の取引に参加するための「メイン・ルート」を構築する。
制度の革新で波及効果を生み出す
8月27日、上海市第15期人民代表大会常務委員会第43回会議において、審議・採決の結果、「上海市浦東新区文化財芸術品の取引に関する若干規定」(以下は規定)が可決され、10月1日から正式に施行された。資源の集積、取引の利便性、効率の向上をめぐり、当該規定は社会文化財管理の総合的改革試行をもとに、実践革新、制度革新をさらに推進し、輸入博の文化財の展示品の展示や販売のために利便化措置を提供する。文化財の臨時入境「6カ月×N」(臨時入国された文化財は6カ月ごとに再出国を延期すること)制度のおかげで、輸入博期間に購入意向が達成された文化財の展示品の後続の予約購入、支払い、通関、受渡しなどの一連の手続きが便利になる。また、文化財芸術品の保税展示・取引をサポートする関連措置は、保税展示・取引の全プロセスでの利便性を高め、保税状態の文化財芸術品が輸入博に出展することを容易にし、文化財芸術品の保税展示・取引の新たなモデルの形成を促進する。
正確なサービスで拡散効果を生み出す
昨年の第四回輸入博で文化財芸術品の展示販売が飛躍的な進展を遂げた。これは各方面の共同保障による正確で効率的な「上海サービス」と「海、百の川を納め、卓越を追求し、賢明で英知があり、謙虚で穏やか」という都市精神を集中的に体現した。自由貿易区保税区の通関利便性の優位性と上海国際文化財芸術品保税サービスセンターのサービス優位性に依拠し、通関、物流、保税倉庫、保税区外展示、展示準備・撤収、予約購入など各作業に対し、輸入博に参加するすべての文化財芸術品出展企業に全プロセスにわたる一括的で正確なサービスを提供する。展示企業の文化財の展示品の輸入代理を担当する上海文化財商店は文化財の展示品の後続の予約購入、通関などで手続きサービスと保障を提供する。昨年の優れたサービスでより多くの国際文化財芸術品機関が引き寄せられ、第五回輸入博に参加することにした。国際文化財芸術品取引の「上海プラットフォーム」の構筑が推進され、文化財芸術品取引分野における上海のグローバル資源配置能力が強化された。
芸術のエンパワーで人文交流を促進
今年の第五回輸入博は消費財展示エリアで文化財芸術品セクションを設置した。現在まで、CHRISTIE'S、Sotheby's、PHILLIPSなどを含む英国、米国、中国香港などの5つの国・地域からの12の域外の文化財芸術品経営機関が出展意向を確かめ、出展面積は2500平方メートル近く、申告した展示品は102点あり、総価値は約12.6億元に達した。そのうち、文化財の展示品は43点あり、総価値は約3.16億元である。今年の輸入博の文化財芸術品セクションの出展規模はより大きく、展示品の種類がより多元的で、品質がより高く、展示効果もよりすばらしいものになるであろう。複数の貴重な文化財芸術品は出展され、輸入博の人文交流機能をさらに向上させる。
関係筋によると、すべての文化財展示品の検査を完成した後、上海市文化と観光局(上海市文物局)は関係部門、機関と共同で展示品の輸送、展示準備、予約購入、後続の通関などの作業の保障をしっかりとし、免税入国政策を享受する文化財の展示品の公益展示を促進し、輸入博に関わる文化財芸術品の免税入国政策の有効な実施を確保する。