1億5000万ドル投資したABBロボット「スーパーファクトリー」が浦東で正式に発足
投資額が1億5000万ドル、敷地面積が6万7000平方メートルで、生産と研究開発を一体化したABBロボット「スーパーファクトリー」が12月2日、浦東で正式に稼働を開始し、デジタル化と自動化技術を応用して当該新しくできた「スーパーファクトリー」で次世代のロボットを製造し、中国がロボットと自動化分野におけるトップの座を固めることを発表した。
計画によると、将来ABBが中国で販売するロボット製品の90%以上を生産する当該工場は中国の得意先に現地で生産する製品、ソリューション、サービスをより多く提供する。
新しくできた「スーパーファクトリー」では、ロボットでロボットを生産するシーンが見られる。「スーパーファクトリー」の「スーパー」と言えば、ここでは、従来の固定的な組み立てラインのかわりにフレキシブルでモジュール化された生産ユニットが搭載され、デジタル化による相互接続を実現し、操作はスマートな自主移動ロボットがしている。例えば、ネジ締めや組み立て、運搬はすべて人工知能ロボットシステムによって行われている。
注目すべきは、スーパーファクトリーの中で敷地面積が8000平方メートルの新しい研究開発センターは、人工知能、デジタル化、ソフトウェアでのイノベーションを加速させ、自主移働、デジタルツイン、マシンビジョン、ローコードプログラミングソフトウェアなどの分野に力を入れ、ロボットをより知能的に、よりフレキシブルに、より安全に、より使いやすくすることに取り組む。
ABBロボット事業グローバル総裁馬思康氏は「当該新しいロボット製造と研究開発センターでABBの未来工場のビジョンが現実になり、フレキシブルな自動化により、弾みがついた、よりはやく、より効率的な生産と内部物流は実現された。新しい研究開発センターで、我々は得意先とパートナーと共同で新しいソリューションを開発し、彼らが世界最大のロボット市場で自動化の新時代の到来を迎えるためにしっかりとした準備をする」と示した。
関係者によると、「スーパーファクトリー」という新しい生産施設及び得意先と協力したオープンイノベーションセンターの完成により、ABBはパートナーや得意先と協同して革新的なソリューションを開発し、物流、医療・健康、食品・飲料などの新しい分野におけるフレキシブルな自動化の可能性を掘り出していくという。
「ロボット事業のスーパーファクトリーの発足はABBが中国で30年間発展する過程でのもう一つの重要な一里塚である。新工場は中国の得意先が自動化の新時代に持続的な成長を実現し、労働力不足の課題に対応し、価値の高い雇用を創出することに役立つ」。ABBロボティクスと離散自動化グローバル総裁安世銘氏は「イノベーション、自動化、柔軟性を特色とするスーパーファクトリーはABBの『中国に立脚、中国に貢献』という発展戦略を受け継ぎ、全バリューチェーンの現地化をさらに強化する」と語った。