デカトロン:浦東に立脚、全世界へ活力を与え
「デカトロン(Decathlon)が世界で活用している多くの実践は浦東で積んできたものであり、ここはわれわれがグローバル発展する中で非常に重要な基盤の役割を果たしている」と同社の副総裁王亭亭氏は語った。「浦東で通用する概念、消費者の間で人気がある製品は、世界でも必ずその市場があるという自信がある」と付け加えた。
浦東で湧いてくる活気が全世界へ
デカトロンの創業者が浦東を事業拠点に決めたとき、浦東空港はまだ完成していなかった。日々の変化、急速な成長、活気に満ちた市場、企業にとってはいずれも魅力的である。長年にわたり、浦東市場の発展とともに、デカトロンは中国スポーツの活力を見据えた。2008年の北京オリンピックであれ、2022年の北京冬季五輪であれ、中国は次から次へと新たなスポーツ発展のピークを迎えている。
王亭亭氏は「浦東は世界初、世界1号店にかかわる資源とマッチング体制を企業に提供している」と述べた。蘭嵩路にある本部モールの中で「スマート小売ロボット」が陳列されている。これは第2回輸入博で世界初公開された製品で、スマート小売ソリューションの道を切り開いた。「複数の海外市場がこの製品を見て、中国へ発注することを決めた。これは中国から世界に進出した優秀な事例であろう」
浦東政府:企業の「パートナー」
フランスを除いて、中国はデカトロンの唯一の全産業チェーンで投資する海外市場である。「現在、デカトロンの全産業チェーンの本部はほぼ浦東に設けられており、浦東のビジネス環境に依拠し、我々はここで研究開発と設計、グローバル物流貿易を始めた。今、デカトロンが世界で活用している多くの実践は浦東で積んできたものであり、ここはわれわれがグローバル発展する中で非常に重要な基盤の役割を果たしている」と王氏。浦東政府は企業の「パートナー」のような存在であり、両者は共に発展を推進すると思っていると同氏はいう。
浦東は中国のハイレベルな対外開放の架け橋である。フロンティアの課題を抱えている多国籍企業のディカノンにとっては外国人専門家の早速の入国が必要となり、そして、浦東政府のサポートのおかげで、その手続きが大幅に簡素化された。
浦東への期待:より多くの中小企業が湧いてくること
先導区の政策はデカトロンにとってはちょうどよいもの。王亭亭氏は「浦東地域には先行エリアやパイロットエリアとしての可能性がある。我々は中小企業の比率が大幅に高まることを非常に期待している。彼らは市場により多くの活力と要素を注入し、大手企業に協力のキッカケを提供するから」と述べた。「浦東で通用する概念、消費者の間で人気がある製品は、世界でも必ずその市場があるという自信がある。中国の力を全世界で発揮することを切に望んでいる」