外資系機関、2023年中国経済成長率の予測を上方修正
最近、多くの外資系大手銀行が2023年中国経済成長率への予測を上方修正した。中央経済活動会議の開催、「内需拡大戦略規画綱要(2022-2035年)」などの文書の公表は、外部に喜ばしいポジティブなシグナルを伝えていると考えている外資系機関が多い。
Goldman Sachsグループはこのほど、2023年の中国経済成長率の予測を4.5%から5.2%に上方修正した。同グループの研究部門によると、消費は2023年の中国経済成長のハイライトとなる見込みで、住民消費の伸び率は2023年下半期に強く反発すると予想されている。同時に、2023年中国の労働所得は改善され、消費者の信頼感も回復するとみられている。
UBSグループも2023年の中国経済成長率の予測を4.5%から4.9%に上方修正した。同グループのチーフチャイナ・エコノミスト汪涛氏は、中国の経済活動は2023年初めから徐々に回復するとの見方を示している。
野村グループ(NOMURA SECURITIES)は、経済回復のシグナルが頻出するにつれて、2023年の中国のGDPは4.8%成長する見込みだと示した。
このほかに、2023年の中国経済の成長を楽観視している外資系機関がある。
KPMGの中国チーフエコノミスト康勇氏はこのほど、2023年に中国のマクロ経済環境は改善され、GDPは5.2%の成長を達成する見込みだと述べた。
Morgan Stanleyは2023年の中国経済への見通しを上方修正した。同社は、中国の経済活動の回復は予想よりも「猛烈」で、2023年には5%の成長し、そのほとんどが同年の後半に達成され、下半期に本格的に回復すると予測している。
中国経済の基本面を楽観視する以外に、外資はまた2023年の中国資本市場を楽観視していると表明した。
Goldman Sachsの研究部門予測では、過去2年間の挑戦を経て、中国の株式市場は2023年に反発する可能性が高く、2023年MSCI中国指数の利益が8%、滬深300指数の利益が13%増加する見込み。同社のアジア株式資本市場連席主管王亜軍氏は、外資のA株に対する「偏愛」は2023年にも衰えることはなく、A株市場では2023年IPO資金調達が引き続き強化されるとみなしている。
Morgan Stanleyは最新の研究報告の中で、中国株の世界新興市場における格付けを引き上げた。同社は、中国株式市場の全体的な投資収益率はこれからの2年間でさらに上昇し、2023年には再び11%を超え、2024年には11.8%まで回復すると見込んでいる。