中国バイオ医薬革新の発祥地、未来向けの都市=張江
ここ30年、張江は科学技術イノベーションに取り組んできて、連なる畑を活気に満ちたサイエンスシティーに建設し、上海革新の代表となり、中国革新のブランドとなった。
昨年は厳しいし一年を送ったが、張江科学城は経済発展と科学技術イノベーションが依然として比較的ハイスピードの発展をキープしていた。一定規模以上の工業の生産総額は全市の10分の1を占め、前年比14.5%増加した。科学技術サービス業は前年比10.5%増加した。集積回路産業が全市の70%を占め、前年比23.3%増加した。
張江の三大主要産業の一つであるバイオ医薬産業はその最も輝かしいラベルの一つだと言える。30年の歩みを振り返ると、張江のバイオ医薬産業の発展には6つの節目があった。
1996年、衛生部や上海市政府は「国家上海バイオ医薬産業基地」を共同で建設し始め、上海薬物研究所など複数の科学研究機関が設立され、張江のバイオ医薬イノベーションが発足した。
1999年、上海では「フォーカス張江」戦略が実施され、張江薬谷中心部の建設がスタートし、海外留学者の帰国ブームが巻き起こり、張江は海外留学帰国者が起業する第1候補地となった。
2005年、Roche、Novartis、LLYなどの多国籍医薬企業が張江にグローバル研究開発センターを設立し、外資による研究開発センターは雨後の筍のように急速に発展してきた。
2011年、恒瑞、揚子江、翰森(Hansoh Pharma)などの中国製薬企業が張江に入居し、地元イノベーション、人材集積などの機能がますます顕著になった。
2015年以降、薬物審査制度が改革され、香港株式市場・18A(バイオ科学技術企業に関する規則)が実施され、上海科創板が開設され、浦東のバイオ医薬についての法律が整備され、張江のバイオ医薬産業は多元的融合、オリジナル革新の新しい時代に突入した。
2019年に、Johnson & Johnson、シーメンス、Rocheなどのオープンイノベーションセンターが発足し、「トップ科学者+プロ資本」の組み合わせでハイレベルの起業を実現し、開放革新の新しいブームを引き起こした。
過去30年を振り返ると、張江の開放革新の活力、独自革新の実力、制度革新の勇気が強まりつつあり、これは30年間に積んできた貴重な富である。一方、未来に向け、張江は「中国薬谷」の初心を忘れずに浦東先導区、上海自由貿易試験区、科学技術イノベーションセンター、ハイレベル人材育成高地などの一連の国家戦略的チャンスをつかみ、世界レベルのバイオ医薬産業クラスターを狙い、取り組んでいく。
第一、制度を整えること。浦東バイオ医薬に関する法律を実施したため、産業チェーンのキーポイントでの作業をさらにスムーズにして、人類遺伝資源管理サービス機関の建設、バイオ医薬特別物品の通関種類の開拓、イノベーション製品の実際使用、輸入医薬品・医療関係機器の特許使用などの面において改革と革新を強化する。
第二、生態的支援を強化すること。人材が発展をリードする戦略を堅持し、人材の導入、出入国、定住の利便性をさらに高める。影響力のある産業投資機関の集積を拡大し、資本を引き寄せる。企業プロジェクトのインキュベート、研究開発への投資、成果の転化、国際発展、融資・上場という全ライフサイクルにわたる政策支援を強化する。「十四五((第14次五カ年計画)」期間中に、張江は産業発展と科学技術革新を支援するために150億元を出す予定。
第三、空間確保を強化すること。ここ数年、張江はバイオ医薬の発展空間を開拓し続け、革新薬拠点、医療機械産業拠点など6つの特色ある産業パークを形成した。科学城の産業用地の3分の1はバイオ医薬の発展に使われている。ここ3年間、すでに17社の地元企業に土地を提供し、張江研究開発、張江製造を実現した。また、9社の本部型研究開発企業に土地を提供し、その研究開発機能を張江で伸ばすことをサポートした。これからの3年間、張江はさらに3000ムー(約200万平方メートル)の産業空間を出し、バイオ医薬への空間確保を揺るぎなく強化していく。
張江は、中国のバイオ医薬イノベーションの発祥地であり、未来向けの都市でもある。国内の企業にしろ、海外の企業にしろ、それに規模も問わず、張江は各主体が張江に入居し、張江で深耕し、張江とともに未来に向けて成長していくことを真摯に歓迎する。