全世界と連結する保税地域:オフショア貿易が盛んに発展
貿易に因んで誕生した保税地域は貿易によって繁栄に発展し、1.3万社の貿易企業がここで盛んに発展し、輸出入総額は全市の30%も占めている。「世界に最も近いエリア」と誉められている保税地域は全世界の200余りの国と地区と貿易の往来をもち、全世界に及ぶ貿易のネットワークを形成した。
ここ数年、仲介貿易(Merchanting)は保税地域が制度の革新を推進し、グローバル資源配置能力を引き上げることにおける新しいハイライトとなった。先導区の建設を始めて以来、保税地域内の企業の仲介貿易の為替決済規模は23.56%増加した。仲介貿易を展開する企業数は全市の57%を占め、業務総量は全市の約90%を占めている。
保税地域で、企業は最も便利なオフショア貿易発展環境に依拠し、グローバル資源配置能力を高めることができる。保税地域内のオフショア貿易が大規模な運営ができたのは、地域内の300余社の本部型企業の業務規模の成長と貿易モデルの革新によるものである。早くも10数年前、外高橋は国際貿易決済センター試行をスタートした。
浦東先導区建設を新たな背景とし、保税地域は引き続き人民銀行と外国為替管理局などの金融監督管理機関のサポートのもとで制度革新の優位性を強化し続け、自由貿易口座と外国為替口座の決済機能の両方においてブレークスルーを遂げた。
保税地域で、企業は国内外の物流データ資源を利用し、貿易業態の最適化とアップグレードを加速することができる。2021年、保税地域は海外データを利用して貿易事実確認審査を行える全国初のプラットフォーム「オフショア通」を打ち出し、17カ国の税関通関情報、30余りの主要国際港の積み卸し情報、コンテナ国際輸送量の60%をカバーする船舶会社のデータをまとめた。
「オフショア通」プラットフォームは、断片化されたデータを統合し、完全で真実な海外物流チェーンを形成し、金融機関に高度に集積化された補助検査サービスを提供する。ここ1年間、「オフショア通」プラットフォームのサービス範囲は18社の銀行の本店・支店55カ所をカバーし、累計で1000回以上の仲介貿易業務データをアップロードしてきた。
2022年、「オフショア通」プラットフォームの機能はさらに更新された。国際航空貨物輸送データを統合し、プラットフォームのデータネットワークをさらに整えた。企業のオフショア業務の常態化モデルの構築を模索し、企業の決済利便化のレベルを高めた。銀行の書類審査システムと直結し、越境決済審査の全体案の形成を加速した。
保税地域では、企業は全方位の、システムとなるオフショア貿易政策による支援を受け、産業のハブとしての地位を高めることができる。2020年、保税地域は「仲介貿易先行モデルエリア」を設立し、また「仲介貿易産業サービスセンター」を設立し、地域内の仲介貿易活動を展開する企業の実際需要に応じてサービスを提供した。それ以外に、保税地域はまた特別財政支援策の制定を促進し、企業の総合税務負担を最大限低減し、企業がオフショア貿易の規模を拡大することを支援した。さらに、保税地域は率先してグローバル・オペレーション・プログラム(GOP計画)を立ち上げ、企業がよりハイレベルなグローバル機能本部に邁進することを助力した。
ここ三十数年、保税地域はずっと改革開放の最前線に立ち、全国初の保税区、初の自由貿易試験区、初の外資独資貿易会社の設立から、国家輸入貿易促進革新モデル区、税関特別管理区誠信建設モデル区の建設まで、保税地域の人々は常に改革と革新の気力を持ち、実践の道をたゆまずに模索し続けている。
上海自由貿易試験区保税区域は投資家が全世界に向け、全世界で配置し、グローバル運営を行うための最良の選択である。すべての国内外の優秀な企業が保税地域でともに発展し、社会主義現代化建設先導区の新たな1ページをともに綴っていこうと心から期待する。