総投資額が約30億元シーメンスヘルスケア上海診断試薬拠点が浦東で生産開始
6月5日、シーメンスヘルスケアのアジア太平洋地域における初の診断試薬生産研究開発拠点であるシーメンス実験システム(上海)有限公司(以下「シーメンスヘルスケア上海診断試薬拠点」と略称)が浦東で正式に生産を開始した。
シーメンスヘルスケア取締役会メンバーの陶琳氏は、「健康中国」はシーメンスヘルスケアの未来向けのグルーバル発展の方針の一つになっている。新しい診断試薬拠点の生産開始は中国医療市場で発展していくという我々の長期的な約束を改めて示したと話した。
関係筋にとると、シーメンスヘルスケア上海診断試薬拠点の総投資額は約30億人民元で、建築面積は3万5000平方メートル。全面的な生産が開始すれば、同拠点は心臓、甲状腺、性ホルモン、腫瘍などの臨床検査に使用される免疫試薬と免疫診断に使用される校正物、シンナー、品質管理製品を生産し、年間6億人分ほどの検測能力を持つ見込みであるという。
同拠点の生産開始はまたシーメンスヘルスケア診断試薬製品の製品有効期間、対応スピード、サービス能力などにおける優位性をさらに拡大し、中国国内の顧客側と生産側の物理距離を大幅に短縮し、物流速度を早める。これによりシーメンスヘルスケアの中国本土市場での対応能力とシーメンスヘルスケア実験室診断業務の全体競争力を高める。
シーメンスヘルスケア上海診断試薬拠点が正式に生産を開始したのはシーメンスヘルスケアが「国智創新」という中国戦略を持続的で踏み込んで実施する重要な一歩である。将来、シーメンスヘルスケアは引き続き現地のバリューチェーンの配置を深化していく。
「世界トップクラスの施設と装備で上海診断試薬拠点をシーメンスヘルスケアの診断試薬業務分野における新しいモデルにすることを期待している」とシーメンス実験システム(上海)有限公司の李珺総経理は示した。「『国智創新』戦略をもとに、最先端技術を導入し、現地の人材を育成し、地元企業との製造研究開発における協力を深めている」
注目すべきは、診断試薬拠点が全面的に生産を開始することで、シーメンスヘルスケアが中国市場で販売する約90%の免疫試薬が国産化を実現するため、シーメンスヘルスケア実験室の診断業務の全体競争力が向上すること。現在、シーメンスヘルスケアは累計で90種類以上の製品を中国で研究開発、生産しており、「全製品ラインの国産化」という目標に向かって全力で邁進している。
シーメンスヘルス中国地域の王皓総裁は「上海診断試薬拠点の生産開始はシーメンスヘルスケアが中国で発展するために新たな活力を注入する。私たちは引き続き『中国で、中国のために』という確固とした約束を守り、現地の研究開発と製造能力を絶えずに向上させ、中国市場のために現地の医療ニーズに応える製品とソリューションを作り続け、中国のヘルスケア業界の質の高い発展の推進に助力していく」と示した。