10年間歩んできた中国自由貿易試験区は目覚しい「成績書」を出す
2013年9月に上海自由貿易試験区が正式に設立されて以来、建設の道を10年間歩んできた中国自由貿易試験区は現在、すでに21カ所の自由貿易試験区及び海南自由貿易ポートからなる自由貿易エリア陣を有し、東西南北をカバーする改革・開放・イノベーションの構図を構築してきた。歴史の新たな出発点に立ち、自由貿易試験区の建設は新たなチャンスを迎え、引き続き中国経済の質の高い発展のために活力を注入していく。
外資を誘致する新たな高地
商務部のデータによると、自由貿易試験区は対外貿易と外資の発展に積極的に貢献していることがわかる。2022年、21カ所の自由貿易試験区の輸出入総額は7兆5000億元に達し、前年同期比14.5%増加し、全国の17.8%を占めている。実行ベースの外資導入額は2200億元を超え、全国の18.1%を占めている。
今年上半期、21カ所の自由貿易試験区の実行ベースの外資導入額は引き続き着実に増加し、そのうちハイテク産業の実行ベースの外資導入額は前年同期比21.2%増加した。商務部総合司司長楊涛氏は「国土面積の1000分の4もない自由貿易試験区は全国の18.4%の外国投資を誘致しました」と述べた。
制度革新をけん引するパイロット
自由貿易試験区の飛躍的な発展には制度革新の支えが不可欠である。10年来、中国自由貿易試験区は投資利便化、貿易利便化、金融の開放・革新、途中と事後の監督管理などの複数の分野をカバーする累計278件の制度革新の成果を形成してきた。
10年間、各地の自由貿易試験区は絶えず革新的な取り組みを行い、ビジネス環境を持続的に改善してきた。2013年、上海自由貿易区は中国初の自由貿易試験区外資参入ネガティブリストを発表した。たちまち、ネガティブリストのやり方はすべての自由貿易区、及び全国に広がり、そしてリストの項目数も削減されつつある。2022年1月1日から、新しいバージョンの自由貿易試験区外資参入ネガティブリストは27箇条までに削減され、削減率は10%となり、ネガティブリストの中で製造業関連の内容はゼロを実現した。現在、中国自由貿易試験区の制度革新は着実に推進されている。最初の「断片化」した改革・イノベーションから今日の制度集積的イノベーションまで、自由貿易試験区は制度型開放を推進する過程で敢然とやってみる、敢然と人より先にやるという重要な役割を果たしている。
差別化の道を歩む自由貿易区
香港とマカオに依拠し、中国大陸部にサービスを提供し、世界に向けている広東自由貿易試験区は広東と香港とマカオの踏み込んだ協力のモデル区を建設することを自分の任務としている。福建省と台湾地区の協力を強化するのは福建自由貿易試験区の際立った特徴となっている。質の高い海洋経済を発展するのは山東自由貿易試験区の差異化した模索任務となっているなど、各自由貿易試験区は所在地域の特徴に基づき、それぞれ異なる戦略目標と位置付けを持っている。