上海港とロサンゼルス港がグリーン海運回廊を共同建設
9月22日に「上海港—ロサンゼルス港グリーン海運回廊実施計画要綱」が上海で発表され、10月16日に「上海港—ロサンゼルス港グリーン海運回廊」共同建設活動交流会がロサンゼルスで開催された。「上海港—ロサンゼルス港グリーン海運回廊」の発展経路がさらに明らかになった。
「海運業のグリーンモデル転換を推進するのは業界の各方面の共通の発展ビジョンであり、上海港とロサンゼルス港はこれについて共通認識を達成しました」と上海市交通委員会海運処処長井艶氏は紹介した。2025年から、海運会社のパートナーは「上海港-ロサンゼルス港グリーン海運回廊」に全ライフサイクル低炭素排出あるいは全ライフサイクルゼロ炭素排出の船舶を配備する。2030年に、世界初の全ライフサイクルゼロ炭素排出のコンテナ船(または船団)の実現可能性を同回廊で示す予定。
上海港洋山第四期自動化埠頭において、上海国際港務(グループ)有限公司(SIPG、以下は上港グループと略称)は低炭素施設の配置を改善し、港湾での新エネルギー応用を拡大し、港湾機械設備を更新・改造することで、「燃料を石油から電気・天然ガスに変える」などの作業をほぼ完成した。また、従来型埠頭の改造、陸上電力(陸上供給)、港湾区の太陽光発電などにおいても著しい進展を遂げた。
上港グループ工程設備部の羅文斌総経理は、総取扱量が年々増加する中、上海港コンテナ埠頭の炭素排出量は2020年の44万トンから2022年の32万6000トンに減少した。二酸化炭素の排出は、2020年の1 TEU当たり10.1キロから2022年の6.9キロに下げたと話した。
ここ数年、上港グループはクリーンエネルギーの充填サービスを絶えずに拡大し、LNG燃料充填で一連の実践を展開しており、また来年にグリーンメタノール燃料充填を実現するために取り組んでいる。上海港とロサンゼルス港はすでに多数の合意に達しており、グリーンメタノールなどの船舶用の新エネルギー燃料のパイロット応用、船舶陸上電力の使用及びスマート化埠頭建設などの複数の面で協力を促進していく。