ボルボ建築設備:自由貿易試験区の恩恵を受け、浦東とともに発展
2020年、フォーチュングローバル500社、スウェーデン最大の工業企業であるボルボグループ傘下のボルボ建築設備投資(中国)有限公司(以下はボルボ建築設備)はアジア本部を上海浦東に移転することを正式に決定した。現在の中国本部会社もこれによってアジア地域と中国地域の「ダブル本部」になり、中国国内外の複数の会社と事務所を管轄し、上海を中心にアジアをカバーする本部管理と共有サービスの構造を形成した。
「ボルボ建築設備は上海浦東に根を下ろしてここ21年間、自由貿易試験区が地域内の企業にもたらす深刻な変化に立ち会いました。私たちは当初の機能が単一な一般組み立て工場から、徐々にハイエンド製造、金融サービス、対外投資センター、販売決済センターになり、アジアと中国の『ダブル本部』の配置は中国の健全なバリューチェーンシステム(購買、技術、生産を含む)を十分に利用し、世界市場をカバーし、質の高い発展を推し進め続けています」とボルボ建築設備董事詹旭氏は言った。
ボルボ建築設備は2002年3月に中国市場に正式に進出した。最初はただの組み立てラインであったが、中国市場の台頭に伴い、2012年、上海市と浦東新区政府の支持と促進のもとで、ボルボ建築設備と浦東新区は戦略的な協力覚書に調印し、ボルボ建築設備中国地域本部の入居を促進した。
8年の発展を経て、当本部は中国(香港とマカオ地区を含む)地域とモンゴル共和国(事務所が設立された)地域の関連事業を管轄する多国籍運営本部に成長してきた。そして浦東地域初の国家発展改革委員会に認定された再製造センターを設立した。2015年には兄弟会社と提携して自由貿易試験区の拡大後の初の融資リース会社を設立した。2017年、複数の機関が力を合わせて監督管理モデルを革新することに恵まれ、ボルボ(中国)は初の「一帯一路」プロジェクトにおけるオフショア貿易の中国国内決済業務の実施を実現した。オフショア貿易課題の解決はそれまでの業務上の不足を補完したため、企業の規模とエネルギーレベルが向上し、2020年アジア地域本部の入居にも繋がった。現在、同社は上海自由貿易試験区で展開したオフショアと中継貿易業務はすでに五大陸の23カ国と地域をカバーしており、同社の国際資源の配置能力を大いに強化した。
「ボルボ建築設備が中国で次々とマイルストーンのような成績を収めたのには現地政府の政策指導と支援が不可欠です」と詹旭氏は示した。当面、浦東は企業に開放的で、包摂的で、便利なビジネス環境を提供しているほかに、関連政策と法規を制定することでボルボ建築設備が引き続き浦東に根を下ろし、地域の発展に溶け込む決意を固めた。「強みを発揮し、相互に促進し、長期的に協力し、互恵とウィンウィン」の原則に基づき、ボルボ建築設備は引き続き技術と資源の優位性を発揮し、浦東との協力を展開し、上海の経済と社会の発展のために大きな革新の原動力を提供する。