ギリシャ海運財務管理者協会が入居、海運資源グローバル配置能力が一層向上=浦東
ギリシャは世界最大の海運国の一つであり、ギリシャの船主は世界海運船隊の25%を有している。ギリシャ海運財務管理者協会はこのほど、浦東地域に正式に入居した。同協会は独自のプラットフォームと影響力の優位性を発揮し、浦東新区に優れる海運企業を導入し、より多くの国際業務提携を促進する。
注目すべきなのは、これは初の自由貿易区体制の革新を通じて、中国(上海)自由貿易試験区管理委員会が業務の主管機関を担当する国際経済組織であること。関係筋によると、ギリシャ海運財務管理者協会が浦東に代表事務所を設立するという決定は、ギリシャ海運商会のメンバーと陸家嘴金融城が共同で開催した「中国・ギリシャ両国海運金融オンライン交流会」に基づくものである。当該オンライン交流会にギリシャの有名な船主、海運管理会社、海事機関からの国内外のゲスト約30人が参加した。
同オンライン交流会で、ギリシャ側の主催者であるギリシャ海運財務管理者協会のGeorge Xiradakis主席は、上海国際海運センターの建設から熱意、そしてしっかりとした仕事ぶりを感じたという。その後、浦東新区の関連機関と交流を続け、特に浦東新区の海運産業の発展、代表事務所の設置についての構想、今後の協力の見通しなどについて何度も深く話し合い、また第1回浦東海運ウィークや中国国際海事展などのイベントにも参加し、浦東の「活気に満ちた」海運生態に深い感銘を受けた。
「私たちは、上海浦東に最初に設立されるギリシャの関連協会となり、伝統的な銀行融資であれ、資本市場であれ、船舶融資の分野で異なる方面の長期的な参加を保たなければならないと考えています」とGeorge Xiradakis氏は言った。陸家嘴金融城に事務所の場所を確定した後、同氏は浦東との協力に対し、より具体的な計画を持つようになった。つまり、ギリシャとヨーロッパ地域の船主と海運会社、金融機関に中国上海の質の高い発展のプロセスを理解してもらい、中国という大きな市場に参加するチャンスをもたらし、将来の発展のチャンスを共有していくことである。
浦東海運弁公室副主任董暁玲氏は、同協会の上海代表事務室の設立は上海国際海運センターと金融センターが融合して発展し、さらに国際協力に溶け込む良いきっかけになると表明した。同協会が浦東海運の質の高い発展のパートナーとして、国際経済機関の資源、情報、協力における優位性を発揮することを歓迎する。浦東海運はギリシャと上海の船舶製造、海運融資サービス、ポセイドン海事展(6月)と浦東海運ウィーク(12月)という2大業界イベントへの参加、中国とギリシャ、ひいてはヨーロッパの海運企業や機関の双方向投資サービスなどにおいて協会と緊密な協力を展開していくと示した。
関係者によると、ギリシャ海運財務管理者協会上海代表事務所は、年内に協会の資源連結の役割を発揮し、船舶金融サービスフォーラム、海事フォーラムなどの活動を開催し、浦東地域にギリシャの船主及び海運金融関連機関を積極的に導入し、中国の船舶貿易、融資、レンタル関連機関が革新的な対外船舶融資関連業務を展開することを支援し、浦東海運金融融合発展の産業エコロジーを共同で作り上げる。また、より多くのギリシャと欧州の船主を紹介し、中国の造船所とより多くの造船注文契約を結ぶように取り組み、現在の海運業界のグリーンモデル転換を背景に中国と欧州のグリーン船舶産業チェーンの海運金融と技術交流協力のプラットフォームを構築していく。